小さい頃から母に男のひとには
気をつけるよう厳しく言われてきた
そのため男のひとが苦手
好きなひとはいたけど
母に写真とか見つかって
棄てられた
だからエッチも悪いことだと
思ってしまう
周りも幸せな結婚生活のひとが
いなかったせいか
あまり結婚生活に夢はなかった
ただ宗教に入っていた母が夕方遅くまで帰ってこないときは
寂しくて妹も一緒に連れていって
ワタシは窓のそとを
みて、母が帰ってくるのを待っていた
だから結婚したら
子供たちを家で待っていようと
思っていた
手作りのお菓子を作って
最初の結婚は失敗だった
暴力を奮うやつ
気にいらないと殴る
餃子を作って待ってたらお膳をひっくり返された
びくびくにもなる
最初はわたしも殴り返していた
しかし、男の力にはかなわない
ある時から殴るなら殴れという気持ちに
なった
男ってバカだなあって
殴って気が済むならそれでいいって
わたしの人生はこうなんだなって
子供4人もつくって
好きだからでしょ?と
まわりにおもわれて
怖いから逆らえないとは
わかってもらえない
なんで結婚したのかなと思った
離婚するのも大変だった
最初の妊娠から離婚を考えていた
妊娠のわたしを殴って階段から突き飛ばされて
それでも子供は無事だった
子供だけがわたしの生き甲斐だった
再婚はする気はなかった
男の面倒は懲り懲り
だから離婚して四年は穏やかにすごした
おしゃれも髪型も好きにできた
だからまた男に縛られるのは
いやだった
だけどわたしを放っておいてくれない
いまのダンナは家庭に飢えていて
子供4人いるわたしをえらんだ
結婚前提で
わたしは最初断った
再婚はしたくないし
メル友は何人かいてその一人で
いいと思ってた
なんかかわいそうになってしまった
友達にも子供4人いるのに
貴重なひとだよって後押しされて
友達から付き合うつもりが
もう結婚前提として付き合うことに
なって
父と妹を捨ててダンナについてきた
実は父を捨てるのはつらくて
悩んだ
ダンナを捨てたら
犬と一緒に死ぬと言われて
ダンナを捨てることが出来なかった
そしてだれにも頼らず
家族だけで生きていこうと
言われた
その家族もちょっとバラバラ
間に立たされてワタシはいろいろ悩む
時の流れに身をまかせ
テレサ・テンの歌じゃないけど
そんな気分
ダンナと一緒のお墓に入るのが
いやというひとがいた
ワタシと同世代のひと
最初の結婚のとき叔母に
一生寄り添う二人でね
と言われた
離婚を考えて結婚はしないけど
離婚を悩んでいたときその叔母が
我慢しなさい、子供たちのために
と言われたけど
ワタシが我慢して子供たちと過ごすより
ワタシらしくしていたいと思った
子供たちに離婚を告げたとき
一番うえは理解してくれて賛成してくれた
したの三人はまだ小さくて仕方なくワタシについてきた
再婚しないと子供たちに言ってたのに
四年で再婚してしまい
子供たちに苦労かけた
ダンナのうつでいろいろ大変だった
これからのことは
だれにもわからないけど
ワタシが選んだ人生(みち)
毎日を生きていこう
いまの人生を楽しもう
子供たちに何か遺せるといいな