今の日本に必要なこと

高齢化社会と認知症の関係に迫る

看護師が認知症ケアをしたくない理由

2023-03-31 13:02:38 | 認知症ケア

認知症認定看護師が必要と考えられてから約20年がたっていますが、看護師資格を保有する数と比べると認定看護師の資格取得はあまり進んでいません。
看護師が認知症ケアをしたがらないのは、いくつかの理由があります。認知症ケアは複数の医療従事者が関わり多方面からケアをしていきます。しかしその仕組みは一般の医療システムと違いがありません。患者とのつながりは看護師が一番強いのです。そのため、病気だからとはいえ認知症の症状は、怪我をともなったりハラスメントも問題になるほどです。もちろん社会的に急を要している分野ですが、医療従事者とはいえ人間です。彼らのワークライフバランスも崩れてしまいます。実際に、看護師が体調不良で退職する原因の中に、患者に関するストレスが多い事が挙げられています。
これらは、高齢化社会の日本では非常に深刻な問題となっています。病院の認知症ケアは何も高齢者だけとは限りません。しかし大半の認知症患者が高齢化しているため介護保険の適用か医療保険の適用かによっても認知症ケアは変わってきます。認知症ケアは、他の病気を複数で患っている事が多いです。特に患者に意識があって徘徊する事がある場合は、特別な措置を取ったりしなくてはなりません。心身ともに疲労する仕事内容が多くストレスが多いのであまり認知症ケアをしたくないと思う看護師は少なくないでしょう。
国としては、これらの看護を海外からの特定技能実習を受けた医療従事者を導入し、認知症ケアにあたっている病院があります。