昨日の続きみたいな話です。
歌い手さんとの雑談で
私と合わせるときはほぼ完成形なのに、
他の伴奏者は 練習してきてくれない
そのわけがなんとなくわかった気がした。
一つ目 性格もあるけど
大体のピアノ弾きって、結構ぎりぎりまで先延ばししちゃうのよね。
ましてや「まだ本番まで時間あるし、合わせるとき=練習
で、いいんじゃない?」みたいな・・・
二つ目 この仕事はノーギャラに近い。
本番の時のお客の入りでのチャージバックがギャラなのだ。
当日店が終わった後にギャラがいくらかわかる。
客がいなかったら、当然ノーギャラ。
頑張ろうという気になれないんだろうね。
私はギャラが目的で引き受けたことはない。
自分の勉強。
今までやったことのないジャンルの曲って
何かのきっかけがないと挑戦しない。
曲自体も知らないからどこから手を付けていいかもわからない。
この仕事のおかげで コードネームだけで伴奏することを覚えたし、
人の歌の伴奏ができる ということも発見した。
こういう勉強は 金を払ってもできない。
今の音大とかには こういう授業があるかもだけど、
私の時代はクラシックだけ。
で、私は声楽だったから 反対に伴奏をしてもらっていたのだ。
実入りがないせいもあって、伴奏してくれるピアノさんがいないのね。
他の先生方はピアノ科だからその気になれば 短時間でマスターするんだろうし、本番の時にできればいいと思っているから。
歌い手さんは 自分が頼んでいる立場だから
「合わせの時までに 止まらないで弾けるぐらいにしておいてください」って、言えないんだよね。
なんだか、大変だなぁ。
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