インドのカタック舞踊☆東京ガラナ

インド古典舞踊「カタックダンス」舞踊家、振付家の前田あつこのブログです。カダムジャパン主宰。atsukathak.com

作品の成り立ち

2010-03-05 | インド日和~旅日記~
バンクーバーオリンピックが閉幕しましたね。
インドに居た子達は「インドじゃ冬のオリンピックの
オの字も話題にならないー」と嘆いていましたが、
私はたっぷり楽しみました

なんていってもフィギュア!!
真央ちゃんとヨナさんの熱戦には本当にドキドキしました。

フィギュアの構成ってちょっとカタックに似ているところがあると思いながら観てました。

技モノと技モノの間に個性が挟まっている辺り。
限られた時間でいかに魅せるか、すっごく勉強になりました。

スケーティングやジャンプ、ステップが見せ所らしいフィギュア。
カタックの場合は回転や裸足のステップなどで構成されているトゥクラやラリーなどのアイテムでしょうか。

曲のムードに乗って作品の表現力や美しさも競われていましたね。
カタックでも物語表現と感情表現ってとても大切なパートです。

(フィギュアもオリジナルで曲も創ればいいのにね。
曲にあわせるのではなく。
急に10taalとかだったら面白いですよね。
サムで止まっちゃったりして。誰かやらないかな(^-^))

衣装もすてきだったし、作品の完成度・・・洗練されていたなぁ。

果てしなく違う事は点数化されるか否かでしょうね。
「これを飛んだら8点!と思ったら固くなっちゃった」と真央ちゃん言っていましたが
想像を絶するプレッシャーとの戦いなのでしょうねぇ・・・

本当に尊敬しちゃうし、素晴らしいなと見入っておりました。

キムヨナさんも美しかったですねぇ。
あの色気は一体どこから来るのでしょう・・・
緊張と会場の雰囲気をさっと自分のものにする力・・・
オーラがあってカッコよかったです。
いっぱいエネルギーを貰いました


カタックの稽古がはじまると途端にあちこちが赤く、青く・・・
アザだらけ。
フィギュアも固い氷の上・・・脱いだら大変な事になってるでしょうね。

カラダが新しい動きに順応してくるといつの間にかアザを作らずとも対応できて
そのうちに自分の「カラダなり」に動きがまとまって来るのですが。
個性に落ち着くまでには膨大な時間がかかります。
体調にもよるし、稽古あるのみ。

カタックの場合、その技ドコロがつかめないと感情表現まで教えていただけません。
作品にならないので習得も必死。

どこまでも「口承」なのですよね。

今回もある日曜日、Sanjuktaが帰国ギリギリの貴重な時間をもって
アビナヤに充ててくださって、取組みました。

何故分かるのか、どの先生もいつもタイムリーに
私の心境にナチュラルに溶け込んでくる作品を創ってくださるのですよね。

この時のこの感覚、
この心境、この感情...ひとつひとつ紐解いて、創ります。

カタックの古典的表現に乗せるのだけれど、またっくのオリジナル。

クムディニ先生の秘伝を交えつつ
貴重なお稽古でした。
赤アザ青アザの甲斐アリ。

そう、このたった2時間の為にインドまで行くんだよな...



真央ちゃんもきっとそうなんだろうな。(私などと一緒にして恐縮ですが)
文化も言葉もまったく違うロシアまで師を尋ねて行き、
限られた時間で稽古し、作品を創作し、自分のものにしてゆく。
きっと本当に大変で辛いだろうに、
スケートが好き!って気持ちひとつで全部乗り越えちゃうみたいなところ
ほんと素晴しかったな
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