昨年の5月6日より噴火警戒レベルが発動して以降、大涌谷への立入が規制されています。
それまでは、お客様には大涌谷の黒タマゴをプレゼントしていました。
いまは、それもできない状態。
いまは、黒タマゴのイメージでつくった黒プリンをお出ししおります。
社内会議で社長以下専務、そして支配人達より黒タマゴ作れないの?とのお話が出てまいりました。
こうなれば、つくってみるしかありません。
インターネットなどの情報を集めてさっそくやってみました。
ルチアの温泉は源泉が出ています。人間用の風呂の流れ出している部分は湯船に入らねば届かないので、
一番手っ取り早いワンコ温泉の蛇口から温泉を採取。
さっそく、料理長の協力をお借りして温泉の中に生卵を入れ茹でました。
通常は80度で1時間でできるとの情報に基づいてやってみました。
色は殆ど変わらず、よーく見るとなんとなく薄茶色がかったような感じがする程度。
言われなければわからないぐらい、白い卵のままです。
なんかがっかりしましたが、中を割って食べてみたら美味しい。
でもどうみても普通のゆで卵です。
これはきっと成分が薄いのではと思いまして、2度目は湯の花で濁った温泉を使ってやってみましたが、結果は同じでした。
あとで更にいろいろ調べてみるとやはり、同じようなことを多くの方がやっており、
中でもよくできていたのはフジテレビの朝放映している「ココ調」で、WEBに紹介されていました。
http://stg-fcs2.sp2.fujitv.co.jp/text.php?cKey=1&tKey=972
結論としてわかったことは、細かく分けると何十何百もの箱根の源泉があるとされておりますが、
その中でも大涌谷の黒タマゴ池の温泉でしか、あの真っ黒な黒タマゴはできないという話でした。
そう言われると、黒タマゴが偉大にみえてきました。ああまた食べたいな~。
ついでに、「1個食べると7年長生きする」と言われていますが、
実は、昔は黒タマゴのできる池が現在の池より下に位置する延命地蔵尊のすぐそばだったところからそういわれるようになったそうです。
昔弘法大師が大湧谷の地獄のような様に心を痛め、地蔵菩薩をつくり祈願したのがはじまりと言われています。
ちなみに、大涌谷は明治天皇がこの地を訪問される前までは、大地獄と呼ばれていました。
訪問を機会として名前を大涌谷にあらためたそうです。
地元の人の話で聞きましたが、大湧谷の大地獄や小涌谷の小地獄と呼ばれていた理由のひとつには、人が急に(ガスで)倒れたりしたからだとか。
今回は黒タマゴづくりを通していろいろ勉強になりました。
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