市内の小学校・中学校で入学式

近くにある小学校の入学式では、校長先生が、「あは、挨拶のあ」から始まる「あ・い・う・え・お」の話をした。毎年のことだが、神妙な面持ちで先生の話を聞いている新一年生は実にかわいらしく、微笑ましく思う。大人の話が四人ほど続き、椅子に座ってじっとしているのも限界に近づいてきたころ、上級生によるアトラクションが始まった。ここでまた、新入生たちは背筋がピシッとして、先輩たちの歌や演技を食い入るように見ていた。
毎年四月には交通安全週間が設定されている。８２名の新一年生たちが交通事故にあわないよう周囲に声をかけ、自分自身も気を配っていきたい。
※画像は、入学式の日の小学校の正門。万朶に咲き薫る桜が子供たちを見守っていた。

中学校の入学式では、１４２名の新入生を前に校長が式辞を述べた。
中学校生活で大切なことは三つある。
一つ目は、自分を大切にすること。中学生の時代は大人になる準備の時期。１０年後２０年後を大切にするために、今の自分に厳しく臨み、勉強に部活にとなんでも挑戦していってもらいたい。
二つ目は、友達を大切にすること。生涯の友をつくる３年間であってほしい。
三つ目は、授業を大切にすること。君たちは卒業までに3000時間以上の授業を受けることになる。その中で、どうでもいい授業はただの一つだってない。限られた授業を、ひとつひとつ、どこまで大切にするかだ。
そして、この校長は有名なサッカー選手の著書「カズ語録」からいくつかの言葉を紹介した。「（夢が）かなったか、かなわなかったかではなく、どれだけ自分がやり切ったかだ」、「成功は約束されていない。しかし、（挑戦するだけ）成長は約束されている。成長し続ける人が真の成功者である」等々。
生徒たちへ向けた校長のまなざしは、どこまでもあたたかい。
「がんばれよ！しっかり応援するからな！」・・・そんな心の声が聞こえてくるような気がした。