2024年6月7日(金)
きょうの潮流
英兵は悪夢にうなされるように。「ベッドに入っても眠れない夜がよくある。頭の中であの光景がよみがえるんだ」。米兵はつらい過去をふり返り「大勢の仲間が戦争の犠牲者になった」
▼銃弾に倒れ、地雷を踏み、砲弾を浴びる。おびただしい死体をかきわけ、任務を遂行するために前進していった若者たち。兵士のひとりは「史上最大の作戦」と呼ばれた上陸作戦は「カオスだった」と証言しています
▼NHK・BS世界のドキュメンタリーで紹介された「知られざる兵士たちの記録 ノルマンディー上陸作戦から80年」。
<iframe width="100%" height="252" src="https://embed.www.nhk.jp/p/ts/88Z7X45XZY/episode/te/G76R2KQKY3/" frameborder="0"></iframe>www.nhk.jp
ナチスドイツの敗北を決定づけ、第2次世界大戦の転換点となった戦いを過酷な前線にいた兵士の視点から伝えていました
▼15万人以上の連合国軍兵士が投入され、ドイツ軍とあわせて10万人が戦死したといわれます。決行前、連合軍のアイゼンハワー最高司令官は十字軍に例えながら
アメリカ合衆国の軍人、政治家。 1942年からアメリカ軍司令官として北アフリカ、イタリアに進撃、44年6月には連合国軍最高司令官としてノルマンディー上陸作戦を指揮、以後連合国を勝利に導く。 戦後NATO軍最高司令官を経て、53年、共和党から大統領になる。
「自由を愛する人びとの希望と祈りが諸君とともに進軍する」
と訓示しました
▼Dデイと呼ばれた6日には80周年の記念式典が開かれ、同地に欧米の首脳らが集結。しかし10年前には参加した、ロシアのプーチン大統領の姿はありませんでした。フランシスコ・ローマ教皇は、あの時の惨禍が忘れ去られつつあり、新たな世界的紛争のリスクが高まっていると警鐘を鳴らしています
▼人類がなめた戦争の辛酸。それを思い起こし、世界中の人びとが平和を強く望んでいるいまこそ、戦争をしないための努力が各国に求められているはずです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます