アトムを最後の頼みの綱とする、青年(男性)の両親は実はアンドロイドで、青年の実年齢が18歳❓に至ったというところで、人間の両親だと偽って、その青年を育ててきた、アンドロイドの両親は、家の秘密を明かしてですね。青年に語るシーンがあるのですけれど・・・
別巻を読まれれば分かるのですけれど。
この時代(現在に近い)では、赤子は、人工的な試験管、詰まり、人工的な子宮に依って、生誕し、生誕した子は、アンドロイドに依って、剣闘士資格を得るまでの年齢まで育てられます。人類に逃げ場はなく、冷凍保存した、精子と卵子をアンドロイドがコンピュータを操って、人工的に生誕させるという、詰まり、現代風に言わせると、質の高い食用牛肉を得るために、仔牛を牛の精子と卵子を人工授精させて、高級な肉としての価値だけに、高額な資金を投資して、それ以上の利潤を得ている、現代の高級肉料理を恐らく、手塚氏はその有り様を人間に例えられたのでしょう。流石は、千里眼のある、漫画の神さまですね・・・。
その青年の両親(アンドロイド)は、詰まり、実社会では既に、人間はアンドロイドの奴隷兵と化し、アンドロイドが支配している社會では、人間はアンドロイドが催す、コロッセオに出場するための剣闘士としてだけに、18歳まで青年を育成し、アンドロイドが開催するコロッセオに出場するよう、青年に脅しを掛けます。
青年は、コロッセオに出場し、次々に、敵(別の人間の剣闘士)を銃殺し、遂には、コロッセオから逃亡するのですけれど。逃亡先で、アトムに出逢い、アトムに人類の再びの世を復元するよう、依頼するのですけれど。
アトムは2055年には、既に、旧式タイプのロボットで、新型のロボットに倒されてしまい、クラッシュしてしまいます。
アトムがクラッシュしたのをその青年が確認すると、青年は、絶壁まで逃亡しますけれど。その絶壁でロボット飛行機に上空から銃撃を浴びて、絶命・・・。
最後のコマで、
2055年、人類滅亡
で
鉄腕アトム<別巻>終
だと何とも言えないようなエンディングを私が知ったのは、私が小学校五年生(昭和五十三年、11歳の時)だったと、トラウマチックなこの話は脳内に刻み込まれましたけれど。
その当時としては、漫画であって、現実味は余り、感じられなかったのですけれど。今、思えば、あの手塚先生の描く漫画、非常にリアリティが高いですね・・・
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