ポルトガルで議会の総選挙が行われ、野党・社会民主党が中心となる「中道右派連合」が最多の議席を獲得する見通しとなりました。また、新興の極右政党が議席数を大幅に増やし、躍進しました。
ポルトガルでは、政権内の汚職疑惑によってコスタ首相が辞任を表明したことに伴い、10日、総選挙が行われました。
地元メディアによりますと、開票率99%の時点で▼中道左派の与党「社会党」が77議席を獲得した一方、▼最大野党の「社会民主党」が中心となる中道右派連合が最多の79議席を獲得し、社会民主党の党首が勝利を宣言しました。
ただ、単独過半数には届きませんでした。
また、極右的政策を掲げる新興政党「シェーガ」が躍進し、48議席とこれまでの4倍近くに伸ばしました。「シェーガ」は移民規制の強化を掲げ、政治不信や住宅価格の高騰などへの不満の受け皿となり、支持を伸ばしたとみられます。
右派連合がおよそ8年ぶりに政権の座を取り戻すには「シェーガ」と連立を組む必要があり、政権樹立に向けた交渉の行方が焦点となります。これまで極右やポピュリスト勢力が台頭していなかったポルトガルでも極右が躍進し、ヨーロッパの右傾化の傾向がより鮮明になった形です。
情報提供元:TBS NEWS DIG Powered by JNN
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます