感想まとめてたらこんなに時間が経ってたなんて信じない。
皆さんお疲れ様です。
アラサー腐女子、昨日から公開のおジャ魔女どれみ20周年記念作品「魔女見習いをさがして」を見てきました。
マスクがビッショビショになってので、涙のわけを聞いてみても、自分のじゃないからわからない皆様にもぜひ見て欲しい気持ちをまとめました。
あと驚きなんだけど、今日朝イチのシアターだったのにパンフレットが見本の1冊しか残ってなかった。昨日公開でこれってすげぇな。
ストーリー
主人公3人は、それぞれ27歳、22歳、19歳(途中で20歳)の立派な成人女性。
共通点は「おジャ魔女どれみ」が好きで偶然出会った3人。オタクの集まりみたいな、オフ会的なグループです。
最初見るまでは正直
「おジャ魔女たちと合流して魔法を使えるようになるのかな」
「おジャ魔女によって子どもにされるのかな?」
とか思ってました。舐めてました。そんな簡単な話じゃない。
3人はおジャ魔女どれみの聖地を旅する。
旅する以外はそれぞれの現実を、リアルに悩んで苦しんで、ただ、生きている。
まとめてしまうとそんなシンプルなストーリーです。でも、3人はちゃんと、その中で魔法を使いました。
その魔法は、大人になった私たちが感じることができる魔法だったり、いつか使いたい魔法だったり。
アニメ版と同じで、魔法が使えてもけして成功ではない。
魔法は主人公たちの中にあって、成功できるとは限らない。アニメ版でもありますが、人の気持ちを変える。
それは禁断の魔法だから。
それは主人公たちは持ち得ることができない魔法。
だって彼女たちは「現実」を生きている「私たち」だから。
そんな悩みと苦しみと友情と、夢と憧れのつまった「魔法」の作品でした。
ネタバレしないよーにすると、本当にこんな表現しか出来ない。最初から最後まで最高でした。
演出
非常にシンプルな演出でしたが、シルエットの多用で映画の中に「私たち」の姿を感じることができました。
終盤で酔っ払った3人が庭?侵入して寝っ転がりながら
「マジカルステージ(アニメ版でも出た、みんなで使う魔法)」
を唱えて、何も無く終わってしまうシーンがあります。
その時、シルエットで小さなこどもが出てきます。
「あー!あんなとこ入っちゃいけないんだよ!」
「大人なのにそんなことも知らないのー?!」
その子の親らしき男性から「酔っ払いだから仕方ない。目を合わせちゃだめ」
そんなやり取りに、やってしまった、という表情で謝りながら庭から出てくる主人公たち。
魔法が使えるかも、という気持ちから現実に帰ってきた表情です。
親子らしき3人はそんな主人公たちには目もくれず、こどもたちは男性に訴え始めます。
「忘れないもん!絶対絶対!大人になっても忘れないもん」
「魔法使えるようになるもん!魔法はあるんだもん!」
普通に聞いていたら、よくあるやりとりなだけ。
しかしシルエットだけのこどもが出てくるタイミングが、本当に不思議でした。
なんでこんな突然子どもが…?
って普通に思いました。
でも、このタイミングが大切だったんです。
「マジカルステージ」を唱えて何も起きなかった、このタイミングは、主人公たちが
「やっぱり魔法なんて、ないよね」
と現実に戻った瞬間だった、と考えることができます。全部そんなセリフはありませんし、映画を見ていた全員がそう感じるとは言えません。
でもそんな考察ができる演出がてんこもりだったんです!!!
やばない?泣くよね?正直やばすぎて泣きました。いや、ずっと泣いてたけど。
他にも主人公たちの成長が、わかりやすくではなく本当に表情の一瞬だけだったり、風景の使い方、「おジャ魔女どれみ」のキャラクターの登場シーン、全てにおいて演出が表現している作品でした。
作画
ちゃんと絵の色彩などは今風に綺麗な絵になってました。
しかし、それだけじゃないのがおジャ魔女どれみ20周年記念作品。
表情やイラストの絵は、ほとんど当時のそのまま
で、30歳を超えた私でも「アニメといえばこーゆーの!」と言いたくなるギャグ顔や怒りの表現。
馴染みやすさと、そして懐かしさがすごい!!!
けして古くはないけれど、ノスタルジーを感じつつ綺麗な色味と優しい風景の美しさ。
ロケ地でたくさん見てきたんだろうなぁ。
川谷レイカ(主人公の1人)もめちゃくちゃ絵を描くんだろうなぁ。泣く。
音楽
ドッキリドッキリどんどん!不思議な力が湧いたらどーーーーーしよ!?どーする!?
終わりに
最初から最後まで泣きっぱなしで、帰宅した今でも泣きすぎて酸欠と脱水気味になってます。
大人が見るアニメって感じでした。
おジャ魔女を知らなくても、この作品だけでもわかってほしいところはわかって貰えると思います。
「夢も希望も感じなくなった」
「進路に悩む」
「将来に向けてなにをすればいいのかわからない」
「私は本当にこのままでいいのか?」
そんな大人に見て欲しい映画でした。
心がデトックスされるぞー!
月曜日にもう1回、ナイトシアターで見てきます。今度はタオル持って参戦だ!