もしメス犬の避妊手術が一切行われなければ、1匹のメス犬から6年間で66,000匹まで増える
犬は早くて生後7ヶ月くらいから出産可能で、妊娠期間60日前後を経て、1~24匹出産します。
産まれた子供も生後7ヶ月から子供を産めるので、生存率100%であったとしたら、恐ろしい数に膨れ上がります。
(ailoveiより)
(参考)そこで避妊手術が重要になりますが、方法は2つあります。
卵巣だけを摘出する手術(卵巣摘出術)か、卵巣と子宮の両方を摘出する手術(卵巣子宮摘出術)です。ただ、最近では卵巣子宮摘出を行うのが一般的になっています。
卵巣を摘出すると子宮が本来の機能をしなくなり、子宮の病気対策になると考えられていますので、卵巣摘出術を選択する動物病院もあります。
開腹手術を行う動物病院の場合、当日中に連れて帰れるケースは少ないですが当日帰ることのできる病院もあります。宿泊も1泊で済むことも多いですが、術後の回復具合によっては2泊することもあります。
避妊手術の費用は犬種によって大きく異なります。犬のサイズによって金額が変化し、小型犬なら2万円前後、大型犬の場合は5万円程度かかる場合もあるようです。居住地域によっては行政から避妊手術に補助金が出る場合があります。
学術的なエビデンスだと、乳腺腫瘍は発情出血前での手術がのぞましいと証明されています。
メス犬が初めて発情を起こすのは生後7ヶ月を過ぎてからなので、その1~2ヶ月前後が避妊手術でも適しています。
数日間~1週間は、散歩や激しい運動を避けてくださいね。術後の痛みを軽減するために鎮痛剤を使用し、コントロールすることもできます。
犬の避妊手術は獣医さんが最も頻度が多く行う手術ですので、不安になりすぎる必要はありませんよ。失敗することのない手術ですので安心してくださいね。
動物病院に慣れていない状態で避妊手術などを受けさせると動物病院を嫌いになってしまう可能性があります。体重測定などだけでも構わないので、子犬の頃から動物病院に慣れさせて不安を感じにくくしてあげることが大切です。
望まない妊娠が増えると、やむなく飼い主のもとを離れてもらわざるを得ないケースがでてきます。双方悲しい思いをさせないために、避妊手術は有効といえます。避妊手術を検討している飼い主さんのほとんどがこの理由です。
避妊手術を受けると、繁殖器官の病気である「子宮内膜炎」「乳腺腫瘍」「子宮蓄膿症」などにかからなくなります。いずれも命に関わる病気で、特に老犬が多く基礎疾患や合併症も考えられるため手術ができない場合もあります。
手術後の繁殖は不可能です。繁殖の道を残したいメス犬にはインプラントという避妊方法がありますが、是非が論議されています。インプラント剤による副作用も考えておく必要があります。
肥満は「糖尿病」や「心疾患」などの生活習慣病のリスクを高めるので、健康のためにも食事内容やカロリーに気をつけてあげてくださいね。愛犬の食餌の管理や適度な運動に気を配り、未然に防いであげてください。
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