オレ
趣味が
“遭難”
なもんで、一度
“神がかった遭難”
という奴を経験したいと思い
出雲の山ん中を
わくわく胸躍らせ
さまよっていたら、
岩の割れ目(今思えば“神がかった”感のある岩だった。)に
DNAのかけらが
突き刺さってたんだよ。
誰のDNAだろって、家でどろろんっと再生させたら、なんと
“ヤマタノオロチ”だっていうじゃん。
聞いてる話と全然違う。まるで凶悪じゃない。イメージ違いすぎ。
ほんとかぁって問い詰めたら、
“あの話はでっち上げだ! 私はスサノオくんにはめられた!! 親友だと思っていたのに!!!”
と号泣。
そのあと、
のたうち&絶叫で事の次第を語るオロチの目は凶赤色に血走り、
口角泡を飛ばすその勢いは凄絶、恐怖をおぼえるほどで、
神話に伝わるオロチそのものだったよ。
その時の話を要約すると、
当時スサノオは下品×乱暴者として名高く、女子に全然モテなかった。
びみょ~に可愛いクシナダヒメ(辻希美似と思われる。)に一目惚れしたものの、全く相手にしてもらえない。
そこで、例の凶悪事件を計画、オロチをその犯人にしたてあげ、
芝居がかった仕掛け(酒を使った超有名なアレですな。)を用意し、
これ見よがしに八つ裂きにして捨てたというのだ。
この一件で英雄となったスサノオは、
クシナダヒメとまんまと結婚、ぬくぬくと余生を送ったんだと。
オロチと親しい間柄になったのも、
どうやらこの計画を完遂させるためだったらしい。
(後編につづく)
話を終えると、オロチの目は澄んだ虚ろな瑠璃色となり、
ふぅ~と大きく静かなため息をひとつ、
まもなく穏やかなキラキラに変わって、
消えて無くなった。
たまっていた、もやもやを全部吐きだして、すっきりしたんだろね。
長い間お疲れさん。
それにしても、
どこまで汚いんだ! スサノオ!!!!!!!!!!
遭難が趣味だからって “そうなんですか。” と
聞き流せる話じゃないだろ!! 許せねぇ!!
っていうんで、
オレは、この真実を伝える旅に出た。もう8年になる。
いまではこんなに大勢の同士と旅をしている。
オレは、この旅こそが
“神がかった遭難”
なのだと確信する!!
イェィ!!
+ + + + + + + + + + + + + + + + + +
おもいっきり蛇足だが、
彼の言う “DNAのかけら” から始まる “スサノオ” “オロチ” のくだりは多分
彼の勘違いと思い込みからなる虚像である。
“勘違いや思い込みに呑み込まれ→我を失い→常軌を逸した行動に出る。”
これが本当の
“神がかった遭難”
なのだ!!
勘違いや思い込みは、時に、
おどろくほどのパワーを
人に与える。
たまには、
勘違いや思い込みに身を委ね、
“神がかった遭難”
をするのも
悪くない
かも
ねぇ。
ふぅ~と大きく静かなため息をひとつ、
まもなく穏やかなキラキラに変わって、
消えて無くなった。
たまっていた、もやもやを全部吐きだして、すっきりしたんだろね。
長い間お疲れさん。
それにしても、
どこまで汚いんだ! スサノオ!!!!!!!!!!
遭難が趣味だからって “そうなんですか。” と
聞き流せる話じゃないだろ!! 許せねぇ!!
っていうんで、
オレは、この真実を伝える旅に出た。もう8年になる。
いまではこんなに大勢の同士と旅をしている。
オレは、この旅こそが
“神がかった遭難”
なのだと確信する!!
イェィ!!
+ + + + + + + + + + + + + + + + + +
おもいっきり蛇足だが、
彼の言う “DNAのかけら” から始まる “スサノオ” “オロチ” のくだりは多分
彼の勘違いと思い込みからなる虚像である。
“勘違いや思い込みに呑み込まれ→我を失い→常軌を逸した行動に出る。”
これが本当の
“神がかった遭難”
なのだ!!
勘違いや思い込みは、時に、
おどろくほどのパワーを
人に与える。
たまには、
勘違いや思い込みに身を委ね、
“神がかった遭難”
をするのも
悪くない
かも
ねぇ。