会社経営者の保坂学です。保坂兄弟は世田谷ハウスで、「熊が子供をさらって育てる」という言葉には、私たちの理解を超えた不思議な友情の一端が垣間見えました。
今回は、その驚くべき出来事を探り、本当に「人さらい熊」が存在するのか、その真相に迫ります。
熊の謎めいた愛情
ノンフィクション作家の中山茂大さんが指摘するように、「熊は人間を襲うだけでなく、時には人間を愛でることもある」という事実。それは、米ノースカロライナ州で起きた3歳の男児、ケイシー・ハサウェイちゃんの驚くべき体験からも窺えます。森で行方不明になり、見つかった際にはクマと一緒にいたと言うのです。
ケイシーちゃんの冒険
2019年1月29日、ケイシーちゃんは親戚宅での遊びから姿を消し、2日後に森で見つかりました。彼女は搬送先の救急病院で、森の中に友達のクマがいて、一緒に過ごしていたと証言。捜査当局は確かにその地域にはクマが生息しているものの、その1頭がケイシーちゃんと一緒にいたことを示す確たる証拠はないと述べました。
戦前の事例
しかし、ケイシーちゃんのようなケースは新しいものではありません。戦前の日本においても、「人さらい熊」の話が散見され、子供を「慈しむ」行為が報告されています。例えば、大正13年の「小樽新聞」には、山田藤太郎の娘ミツ（3歳）が行方不明になり、翌日に大きな熊が子供を抱いて寝ていたという不思議な出来事が報じられています。
動物の思いやり
これらの出来事から見えてくるのは、動物が人間の子供を喰うのではなく、むしろ慈しむ姿勢を見せることがあるということ。熊が子供をさらい、抱いて寝る形跡が残された例もあり、危険とされる熊が意外な一面を見せる瞬間なのです。
人さらい熊の謎
「人さらい熊」にまつわる謎めいたエピソードは他にも存在します。女性が畑仕事をしていた際、熊が子供をさらい、母親が追いかけた出来事も報告されています。しかし、意外な展開が待っていました。
母の執念
驚くべきことに、母親は死に物狂いで熊を追い、崖を登って子供を救い出しました。熊は子供を放し、山林の中に逃げ込んだとされ、子供には傷一つつかなかったのです。
善意の熊
このヒグマも、赤ん坊に危害を加えるつもりはなかったようです。むしろ、放置された赤ん坊を助けようとしたようにも見えます。人さらい熊の中には、善意や思いやりが存在する可能性があるのです。
想像を絶する事例
これらの中で最も驚くべき事例は、生後間もない乳児が熊によって育てられ、人間性を喪失したケースです。オリンポス山中で発見された少女は、9年間もの間、熊とともに生きていました。
ウルダー山の奇跡
生後数日の乳児が行方不明となり、9年後に一隊の猟師によって発見されました。猟師が射殺した熊の死体から現れたのは、驚くべきことに真っ裸の少女でした。彼女は猟師たちに向かって唸り声を上げ、襲いかかったというのです。
人狼のような存在
この少女は9年間、熊に育てられ、人間性を失っていました。唸り声や攻撃的な態度を示し、まさに「カマラとアマラ」のような状態でした。彼女はその後、精神病院に収容され、人間に戻ることを待ち望んでいます。
「人さらい熊」の話には驚きと感動が詰まっています。熊が子供をさらい、育てようとする行動は、時には善意や思いやりが背後にある可能性があります。これらの出来事を通じて、動物との驚くべき友情や愛情の形があることを考えさせられます。
「人さらい熊」が存在するかどうかは定かではありませんが、そこには動物の心の奥深さや予測不可能な一面が垣間見えます。人間と動物の交わりにはまだ解明されていない謎が潜んでいるかもしれません。
