取り扱い説明書

TAKACHINが元気のない顔つきで帰宅した。

買ったばかりのトレシュには赤いシミがついていて、朝練で膝に怪我をしたとき付いてしまったそうだ。

水につけて洗ってみたけれど落ちきれなかったらしい。

友達が心配して

「漂白剤なら落ちるんじゃない？」

「絵の具で塗る？」とか色々言ってくれたそうだけれど、その中でK君が

「お前の母さんなら、絶対消してくれると思うな！」と言ってくれたそうだ。

不安そうに「母さん消せる？」と聞くTAKACHINに

「う～ん、血液だし時間経っているからどうかな～？消えなかったらペンキ塗ってあげる」と答えたけれど・・・

 

消しますとも！

K君に出来る！って言ってもらえたんだよ

私は洗濯屋の娘だったんだよ！

TAKACHINが寝てから綺麗に落としておいた。

 

明日の朝喜んでくれるかな？

ウキウキしつつ、もしかしたら私のお気に入りのK君の名前を出せば、私が頑張るって読まれていたのかな？

私の取り扱い説明書は中２男子レベルに薄いのか？とも思った。

まぁ落ちたからイイっか

 

TAKACHINとはちょっと良い感じに戻ったけれど、最近TSUYOPONは部活のことで悩んでいるらしい。

イライラしていることを家族に話してくれているから、まだ大丈夫だと思うけれど・・・

イライラしたときのTSUYOPONは、食べるか寝るか、もしくは数学の問題を解くとストレス発散になるらしい。

食べるとか寝るっていうのは分かるけど、それに並んで数学？

そういえば高校時代そういう友達がいたのを思い出した。

ムシャムシャすると「あ～！！！なんかややこしい数学解きたっ！どこかに難しい問題ない？」と叫んでいた。

得意じゃない私には意味がわからなかったけれど、彼女は問題を解いた時のスッキリ感は凄く気持ちいい！と言っていた。

その話をしたら、TSUYOPONはわかるわかる！と嬉しそうだった。

みんな悩みながら大きくなっていくんだよね～