すみません、長いです<m(__)m>
あと、書いてある内容は、先生の講演を聞いて私が感じたことですので、もしかしたら理解が間違っている部分があるかもしれませんので、ご了承ください<m(__)m>
金曜日は、お手伝いしているボランティア関係の研修会に参加してきました。
お知らせが届いた時に、いつもだと代表やっている友人に回送しているのですが、今回はちょっと内容に興味があって、私が参加する~!と言っちゃったのです(笑)
興味があったのは、【動物の行動学】についての講演だったから。
以前、友達の猫が行動療法を受けたことがあり、ちょっと話を聞いてみたいな~と思い、有給取って行ってきました。
講演は、まずは学習理論から入りました。
難しいかもしれないけど、この理論を説明と実践に進めないので、と話していただきましたが、非常にわかりやすい説明でした。
よくある光景として、譲渡会で人馴れしていない犬や猫を人と触れ合わせようとしてしまうこと。
これは馴化(刺激の繰り返しの提示で反応(この場合は人を怖がる)が減少すること)をさせようとしていて、逆に洪水法(強い刺激を与え続けてしまう)を用いてしまい、感作(今まで大丈夫だったものが大きな刺激を受けた後、小さな刺激を大きく受け止めてしまう)の可能性も出てきてしまう、という話には、ほおお~~と納得。
こういったケースに対しては、脱感作(刺激の強度をだんだん強めることで徐々に刺激に慣れさせる)と拮抗条件付け(怖いもの⇒いいもの、になるよう学習させる)という方法が効果的で、具体的には
【人との距離をだんだん詰めていきつつ(10m離れている⇒OK⇒9m90cm離れている⇒OK⇒9m80cm⇒・・・)、OKになるごとにオヤツを与えるなどして、人のそばにいるといいことがある、と覚えさせ、環境に慣らしていく】ような方法がいいようです。
ここで、先生が事務局の人を前に座らせ、「たとえばですね、私たちが初対面の犬に対して、可愛い~~と撫でようとするのは、犬からしたら・・・」と言い、事務局の人に向かって「〇▽☆*※〇□~~~!!ム~~っチュッ!!!」と動いて見せ、「これ、他の人にいきなりやられたら、ドン引きですよね」と言ったのは、爆笑しつつも、超納得。
そら、吠えるな(^^;
この話をしている時に先生が、「あ、よく犬と人の関係を上下関係、と言っている人がいますが、それは違います。親子関係です」ときっぱりおっしゃったのが、非常に心に残りました。
その関係には愛情がありますよ、ってことですよね。
また、犬が吠えたり、猫がシャーシャーいうのは、人間を憎んでのことではなく、恐怖からくる行動であることが大前提、というのも改めて、そうかそうか、と納得。
続いてオペラント条件付け、というのも非常に勉強になりました。
この条件には4つの種類があり、正(加える)、負(取り除く)を縦軸、強化(行動続ける)、弱化(行動やめる)を横軸として、それぞれを組み合わせる方法です。
例えば
正の強化⇒ご褒美を上げるトレーニング
負の強化⇒配達のチャイムで吠える犬⇒配達帰る⇒吠えたから帰ったと学習(トホホ)
正の弱化⇒体罰
負の弱化⇒無視して止める
という感じです。
ここで先生が非常に丁寧に説明されたのは【正の弱化】を使うことは非常に難しい、というか不可能だと言ったこと。
人を見ると(嬉しくて)飛びつく犬に対し、「こら!」と言ったり、リードを引いて黙らせようとする、という行動を見かけたことがあるかと思います。これが正の弱化になりますが、このやり方で学ばせるためには
・毎回必ず
・行動の0.5秒前(飛びつこうとした瞬間)
・強度(痛みや辛さで行動をやめようとするが恐怖心を植え付けない程度)
の3つを全て満たさないと効果が出ない、というのです。
怒ったり怒らなかったり、では理解できないし、飛びついてしまってから叱ることは「人間大好き!」という気持に対して罰を与えられた、と学習してしまう可能性があること、ましては強度については、コントロールがとてつもなく難しいですよね。
正の弱化=虐待、になってしまう可能性が極めて高い、ということでした。
では、人に飛びつく犬の行動をやめさせるにはどうしたらいいか?
ここでは①負の弱化(飛びつこうとすると背を向けて無視する)②正の強化(おやつを与える)が効果的だそうです。
ただ、①を行った時は、犬は「あれ?」と思って行動を激しくさせる(これをバーストと言うそうです)ことがありますが、それにめげずに無視し、大人しくなったところで、お座りをさせて、おやつを与える、という方法で、ダメを教えるだけでなく、「どうすべきか」を学習させることが大事だそうです。
ここから、お手入れトレーニングの話にもなり、たとえば、爪切りも無理やりではなく、最初は前足持つ⇒爪1本、みたいなやり方がいいということ(これはよく聞く話ですね)とか、ブラッシング嫌いな猫に対して、開いた牛乳パックにちゅーるを塗りたくり、舐めている間にブラッシングwwwとか、これはやってみたい!と思う話も出てきました。
おやつを多用しているのは、食べることでリラックスさせる、という効果だそうです。
新しい猫の導入についての話の中でへええ~~っと思ったのは、喧嘩にならない程度の隙間を空けてお見合いをさせ、【両方とも】大丈夫だったら【両方に】おやつを与え、しばらくしたら、少し隙間を広げて、お見合い⇒おやつ・・・と繰り返すことで、【新入り(or先住)と顔を合わせると美味しい(←これは、私が思いついた・爆)】と慣らしていくことや、猫のほっぺを布でこすってフェロモンをつけ、その布を他の猫のいる部屋に置いて匂いに慣らす、など。
スピカさん、なし崩しにフリーにしちゃったけど、こういう方法取っていたら、おねえにゃんずを恐怖に陥れずに済んだんだ~~~💦
最後に社会化について、これもほおお~っと思う内容でした。
犬は3週齢~16週程度、猫は3週齢~9週齢が社会化期といわれる時期で、この時期に様々な経験をしておくことが、動物たちの引き出しが多くなる(あ、これは私の理解)んだなぁと。
子猫のミルクボランティア(講師の先生も経験あり)をする際に、なるべくきょうだいっしょに過ごさせること、老若男女問わず、色々な服装の人に合わせ、触ってもらい慣れてもらうこと、沢山沢山沢山遊ぶ(←資料にそう書いてあった)、これが大事です、と言われました。服装については、例えば犬が帽子を被った人に吠えるのは、その人がキライ、ではなく、帽子を被った人を見たことがないから怖くて吠える、という説明には、そういうことか~!!と納得。
ここで、ふと我が家を振り返ると・・・今は亡きモカキャンは、我が家生まれの子たちでしたが、小さいうちにお客様が来ることが多かったので、人馴れしていたし、きょうだいで育ったから、他のわんこたちにもフレンドリーでした。
一方、生後2か月で我が家に来た弓ちゃんは、生まれてすぐ1匹で保護され、我が家に来るまでは他の猫と触れ合うことは、ほぼなく・・・どの猫とも触れ合えない性格(^^;
これって、動物だけじゃなく人間も一緒だ~と気づいたのは、うちのにいさんのこと。
保育園時代、コミュニケーションがとれていないのでは、と先生に呼び出しされたくらい自分の世界が強い子でしたが、私たちが大人がいる場所に積極的に連れて行った結果、同世代の子たちに比べると、大人と話すことに全く抵抗ないし、逆に大人のあしらい方( ´艸`)も上手に育ったのです。これは、息子の同期が遊びに来た時に「自分、上司と話すの苦手なんですけど、にいさんは、平気なんですよね」と言ったことで気づきました(*≧m≦*)
子猫や子犬のあまがみについての話で、同じように子猫がいない環境の場合は、ぬいぐるみをつかってのオペラント条件付けの話がありました。
子猫と遊ぶときに猫じゃらしではなく、ぬいぐるみを使って遊ぶことが情緒の安定の面でもいいそうなのですが、ぬいぐるみにかみついた時、ちょっと強めに噛んだな、と見えたら「イタイ!」と言って無視(負の弱化)⇒もっとじゃれついてくる(バースト)⇒ぬいぐるみと一緒に部屋を去る(負の弱化)⇒10秒経ったら部屋に戻って遊ぶ(正の強化)⇒また噛んだら、上の行動を繰り返す、という方法で、噛むと遊んでもらえない、と学習させる方法です。
確かに、スピカ嬢は他の子猫と一緒に過ごしていたので、そこで取っ組み合いしてたから、甘噛みはほとんどしない・・・一方で弓ちゃんの噛む力と言ったら・・・(号泣)
最後に質問の時間もあり、そこで「大きくなって、いきなり特定の人に対して威嚇するようになったのはなぜか」という質問があり、その答えは「たぶん、その人の突然の行動が過去にあり、それで恐怖を覚えたから」というものでした。
この時も先生、突然、席の周りを走り回り、大声を上げ・・・「こんなことあったら、皆さんも驚くでしょ」と言われて、納得しつつ爆笑(*≧m≦*)
でも・・・反省・・・私が猫に好かれない原因は唐突な行動だ・・・
せっかくなので、私もちょっと質問したのですが、その中でトイレの話になりました。
猫にとって、ベストな大きさのトイレは、体調の1.5倍の大きさで、フードなどがついていないオープンなものとのこと。砂はなるべく粒が小さいものがいいそうです。
で・・・ここでまた衝撃だったのは、先生的にはシステムトイレは【人間の都合だけのトイレ】と言われてしまったこと。
・・・我が家のトイレ、全部システムトイレです💦💦
半分のトイレを、普通の砂のトイレにして、大型トイレ(大ちゃん対応)の導入をすることといたしました(^^;
大変勉強になりました~~。
で、その日は休みを取っていたのに、夜は職場の皆と飲み会ww
フグの日(2月9日、あ、今日だ)に合わせたフェアがあるとのことで、ふぐ専門店へ。
あ~美味しかった☆