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動画の音ズレに対する人の対応 考察(再掲載、動画制作者様向け)

2020-05-31 08:43:04 | インポート
不毛な話、→ ここでは議論が平行線をたどって、かみ合わないことを指します。

私もいろいろ経験してきました。オープンカーは必要か、プリアンプのトーンコントロールは必要か、自転車のスタンドは必要か等々(仕事ではいつも)

最近気になった話の中に、動画の音ズレに関することがあります。盛大にズレているのは別(NG)として、大体2派に別れるようです。

①、ゼロか-1フレームまでが許容で、それ以上ズレてはいけない。(全くズレてはいけない意見もあり)
②、±3フレーム程度だったら許容できる。

実はこれに関しては30年前に散々議論した話でした。

私は当時1フィールドの差(1/60秒)が分かりました。その時代はSD画質のインターレーススキャンで、ノンリニア編集が、背伸びすれば手が届く時代でした。
自分には差が分かったので友人の作品に指摘していましたが、友人は差がわからんと言います。スローで再生してほらそうでしょになった。
しかしある時仲間が(当時の工技院の研究員)がある論文を持ってきてくれました。それは人間は映像に対する音のずれはある程度(±0.1秒程度)までは気にならないというものでした。
3フレームといえば3/30秒 つまり0.1秒(100ミリ秒)になります。そんなに間隔が開いたらわかるでしょうと思いますが。実はこれ大多数の人は気にならないのです。
これは、人間の脳が自動補正をかけ、音と映像を合わせてしまうということでした。
綺麗なガウス分布図が乗っていましたが、最頻値が80~100ミリ秒だったと記憶しております。違いが分かる私にはすごくショックで、自分がいる領域は確か3Σの外でした。
結果:「マルドは正しいが、言うことを聞くな」という事になりました。辛かったですよ。
自分の場合、当時は音ズレに容易に気付いて、凄く嫌な気分になったものです。これはサークルのビデオだけでなく、TVでもそうでした。
しかし半世紀生きた後、慣れたのか、目や脳神経系が劣化したのか、いつしか3フレのずれが気にならなくなっていました。
自分はくしくも「わかる人」と「わからない人」の両方を体験したことになります。

今、私は動画制作時、1番のゼロかマイナス1フレームで音が合うように作っています。
だけど許容範囲はと聞かれると2番の±3フレームと答えます。
矛盾するようですが、自分の体験により得た自分なりの意見です。

そうなんだと、双方が開いてを理解して尊重すれば、議論はそこで終わります。が

実際はそうでなく、見える人は見えてしまうから、それを押し通そうとする。見えない人はズレに気が付かない。

音ズレは時に意図せずに起きることがあります。
MMDのAVI出力時、動画編集時、音源のファイル形式の差、コーデック、動画サイトにアップロード時、等々

ここで双方への私からの助言です。(私見です)

1:1フレの差が分かる方
3フレ以内であれば大目に見ていただきたい。指摘するにしてもソフトなものの言い方をしてあげてください。
指摘された方は見えないがゆえに、神経をすり減らしてしまい、心が壊れるかもしれません。
正論を振りかざして人の心を壊す行為になりかねず、決して許されるものではありません。

2:1フレームの差がわからない方(一般の方と、以前指摘された経験のあるMMDer様)
動画が仕上がった段階で、初めと終わりをスロー再生して、音ズレが起きていないことを確認してみてください。ズレていたら慌てずに補正すればいいんです。
ズレがあって、それが分かる人が見ればそれは拷問になります。わかる人へのひと手間と思いやりが有ればと思います。

双方が理解しあって、良い動画制作ライフを楽しんでいただきたいと思います。
以下に参考として、大学の先生が実際について書かれていますので、是非参考になさってください。

長くなりました、最後に私が申し上げたいのはただ一点、人の心を壊すような過度な意見、ものの言い方は、是非避けていただきたい
相手の楽しみのみならず、平常を奪うことになりかねません。

心が壊れるのは、自分が最後であってほしいから。