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歴史
残虐な魔女迫害の嘘、なぜスペインはヨーロッパの蛮行に加担しなかったのか?
現在の研究者によれば、15世紀半ばから18世紀半ばの間に、4万人から6万人の魔女が死刑判決を受けたと推定されている。処刑された魔女のほとんどは、ドイツとその近隣諸国で行われた。
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3人の女性が燃えている焚き火を煽る2人の男性を描いた中世の彫像: スペインの異端審問はヨーロッパで最も緩やかだった
セザール・セルベラ
セサル・セルベラ
13/06/2018
09:48h 更新
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黒い伝説は、文書化されていない人物のなかでも、魔女として告発された何千人もの女性の死をスペインの異端審問のせいにしている。このデータは、スペイン帝国の敵が覇権国の信用を失墜させるために捏造した話を覆すものだ。ドイツでは2万5000人の女性が死刑に処せられたが、スペインではわずか300件と推定されている。南ヨーロッパは実際、この大陸の歴史の中で最も暗いエピソードのひとつに気づかないままだった。
歴史家リカルド・ガルシア・カルセルによれば、「悪魔はどこにでも存在し、魔女は社会の脅威であるという考え」である。