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カトリック教会では奴隷制度は道徳的に合法だったのか?
教会POP編集部
チャーチポップ編集部
2017年12月2日 - 読了7分
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カトリック教会では奴隷制度は道徳的に合法だったのか?
聖ピーター・クラバーは、1610年にカルタヘナ(コロンビア)に上陸し、奴隷貿易が猛威を振るっていた時代に44年間、アフリカ系アメリカ人奴隷の間で宣教師を務めた。
歴史家の中には、キリスト教は1890年まで奴隷制度に反対していなかったと主張する者もいる。実際には、カトリック教会は何千年も前にヨーロッパで奴隷制度を根絶した。
問題は、教皇たちがこの千年来の現象に反対するという決定を押し付けた力である。
ここでは、イエスに始まる教会が、ほとんど常に奴隷制度に反対してきたことを、順を追って見ていこう。
イエス
福音書を読んでみると、奴隷制を直接非難する記述は見当たらないが、ある時、百人隊長の病気のしもべ(ルカによる福音書7章2節)のことで、イエスは、しもべを解放することなく、また、しもべを奴隷にした主人を戒めることもなく、しもべを癒した。
イエスは、その生き方の模範をもって、人間同士は平等であり、神の子であるからみな兄弟であり、相手を自分と同じように考えること、したがって、誰も奴隷になりたくないのだから、誰も奴隷と考えるべきではないことを教えたかったのである(ルカ7:2)。