「あれもパワハラ、これもパワハラでは必要な指導もできなくなるじゃないか」という不満ももちろんでてくるだろう。それでも過去のパワハラを巡る裁判を見れば、ある程度明確な「アウトワード」を知ることはできる。
過去のパワハラを巡る裁判で人格否定・名誉毀損と判断された例
・「ぶち殺そうかお前」
・「お前はやる気がない」「馬鹿野郎」「給料泥棒」
・「いい加減にせぇよ。ぼけか。あほちゃうか」
・「いつまでも新人気分」「詐欺と同じ。3万円を泥棒したのと同じ」
・「どうしてあなたはいつもそうなの」「人間失格」「あなたの顔見るとイライラする」
『ブラック企業・セクハラ・パワハラ対策』佐々木亮・新村響子著(旬報社)より抜粋
「アウトワード」の例を見れば、今回問題になった「バカが死ねお前」「死んだほうがいいぞ」の暴言はパワハラと判断される可能性が高いと言えるだろう。暴言と一緒に秘書への暴行があったことが認められればなおさら言い訳はできなくなる。
録音されたら終わり?パワハラ上司とならないために大事な事@人事さん 2019/7/18の記事から
僕はこういう発言はしませんが、職場に居ますねこの手の発言が止まない管理職が…録音されてパワハラで訴えてられたら大変だなよなぁと心配してます。皆さんも部下と個室で話す時は相手がレコーダー持っていないか注意するようにしましょう!