2月にマジェスティー・プレステジオ1Wをお買上頂いた市内の“K”様(60歳台)がお仲間と来店。
「先日、ホームコースをラウンド中に、これまでに経験が無い程の飛距離が出た!」との事。いつも一緒に回られるお仲間も声を揃えて興奮気味に話しておられたから本当だろう。
実は、この“K”様、お買上時にも、その後もしばらくの間、「硬すぎるのではないか?」と何度もミスショットが出る度に愚痴を聞かされてきた経緯があった。しかし、ここが踏ん張りどこと、「大丈夫!」「飛ばないままで良ければもっと柔らかいのに交換しましょう。」と半分意地悪にも思える程の事を豪語して来たフィッター。
一見、小柄で華奢に見える“K”様だが、高校時代にラグビーをしておられたという、その鍛えられた体力はかなりのハードヒッターであり、昔はSシャフトをお薦めしたいくらいだった。しばらくお顔を見ないなあと思っていたら、どこかの試打会で「凄く打ちやすくて、良く飛ぶ。」とゼクシオ・プライム(R)をお買いになったとの事。
“K”様にとって、これが問題の始まり。軽くて柔らかいクラブは手先だけで打てる。いわゆる楽なのである。そこをフィッターと称する只の販売員!が「楽でしょう!、飛びますね!」と囃し立てると「これ買っちゃおう!」となるのである。
買った当初はともかく、暫くすると調子が落ちる。何万円もお金を払ったのだから、「もっと飛ばそう」と練習に励む。練習すればする程、振れれば振れる程、クラブのスペックとスイングのスペックが乖離してしまうのである。段々当たりにバラツキが出て来て球筋が曲がり出し、どうしようもなくなる。
そこでクラブのせいにして貰えればまだ良いのだが、折角買ったクラブだからと、今度は力を入れずに軽く軽くと打っていて、気が付くとヘッドスピードが落ちてくる。ヘッドスピードだけならまだしも、フォローに向けて加速する事を放棄してしていまい、惰性で打ってしまうようになって来る。
「とにかく何を打っても飛ばない。アイアンは切れない。アプローチまでおかしい。」となって来たのである。
飛ばしの要素で一番大切なのはヘッドスピードではない。インパクト時のヘッドの加速度なのである。
測定上は同じヘッドスピードでも、加速しながら当たるのと減速しながら当たるのでは天と地ほど飛距離は違うのである。
前置きが長くなったが、フィッターがいつも心がけている結論は、
「振り切れる限界の硬さを選ぶべし!」
「その場で一番飛ぶクラブが最高とは言い切れない!」
と言う事である。
もっとも基礎体力にもよるので、慎重に検討する必要がある事は言うに及ばない。
※画像は“K”様が生涯初めての飛距離を体験されたというマジェスティー・プレステジオ ドライバー
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