フィッターの独り言

ゴルフショップ「マスターズゴルフ」のフィッターが徒然なるままにつぶやいてます。

クルーズの展示会

2005年11月16日 21時04分16秒 | ゴルフクラブ

クルーズが1年ぶりに福岡で展示会をする( クルーズが博多で展示会 で紹介。)というので行ってみた。ベティナルディーはオーソドックスなニューモデルがSB-1(クランクネックのピンタイプ)、ショートスタントネックのSB-2とLタイプのSB-3の3タイプ。

中ではレフトハンド最強のミケ○○○プロが使用しているL字パターのデータをそのまま右に移行して制作したと言うSB-3(L字)が、最近は良いL字に恵まれていなかっただけに一番興味深かった。

他にもピンタイプのSB-1を38インチに伸ばしたSB-1MIDも、ベティナルディーが中尺を造るとこうなる!とフィッターを唸らせる物だった。と言うのは中尺の場合に大切なのはシャフトなのである、只長くしただけではどうしよもなく、かなり硬めにしなくては本来の良さが出ないのだ。プロが一番良く使っている某社の人気中尺パターなどは市販品が柔らかいので、プロ仕様だけは硬い
シャフトに変えている位なのだが、ベティナルディーなら大丈夫。もっともこの点はピンもきっちりしている事を付け加えておこう。

残念だったのは、PX-BLADEと言うT型を出していた事。2ボール人気の影響を受けて販売店からせがまれての事だろうが、今更と言う気がしないでもない。只、昨年のPX-5と同様なウェイトコントロール機能を搭載しており、好みに応じてバランス調整が出来るのでまあ許すとしよう。

クルーズ商品では、従来から人気が出ていたくぼみソールのウェッジを更に改良してスピンモアーと名付けて上市。ロフトも49から60°まで6種類、56°と58°にはソール幅が広い物も加えて計8タイプを揃える。更にはシャフトも定番のDGだけでなくNS950やグラファイトデザイン制のカーボンシャフトも揃えると言う気合いの入りよう。

軟鉄鋳造製法をフェース面だけ叩き上げて鍛造と変わらぬ打球感にし、ミルド加工のフェースラインと言う最高級の仕様であった。最近よくお問い合わせ頂く○○ー○ィーンのウェッジ等はステンレス製でライ角調整が出来ない事もしばしば。プロのは調整できて市販品は出来ないなんて、どうしてもお奨めする気になれないでいるフィッターには嬉しい事。

只、残念だったのは展示品の中でもネック回りやトップエッジにかなりの研磨バラツキが目に付いた事。担当者にクレームを付けながらも、まあこれは仕入れ時に選別チェックを厳密にすると言う少々の心配りをすれば他店との差別化を図れる良いチャンスになるだろうと内心微笑んだフィッター。

※ 画像は問題?のクルーズ スピンマスター ウェッジ。

コメント (3)    この記事についてブログを書く
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3 コメント

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Unknown (dtsurprise)
2005-11-17 11:21:43
いつも楽しみに、拝見しております。

目から鱗の情報も満載で、なるほどと勉強させて頂いております。



最後のほうのくだりの、ライ角調整の所ですが、伏字になってはいますが、推測するにフォーティーンで間違いないと思いますが? 

私はそれを愛用していますが、確かステンレスではないですよね。錆々になりますし。

今度調整しようと思っていたのですが、無理なのでしょうか?
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追記 (dtsurprise)
2005-11-17 11:27:14
知り合いの方が、ロフトを某工房で、ロフトを弄ったと言ってましたが?
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Unknown (Unknown)
2005-11-17 11:53:46
dtsurprise 様、コメントありがとうございました。



フィッターも最初は錆びているのでステンレスとは思わずにライ角調整にトライして全く曲がらずに慌てた事があります。(^o^;アセアセ・・



メーカーに問い合わせたら「ステンレスです。調整は不可能です。」と平然と答えられ、唖然とした経験がございます。(+。+)アチャー。



でも、曲がる(多分ソフトステンレス?)のもございますから、トライしてみる必要はあるようです。
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