フィッターの独り言

ゴルフショップ「マスターズゴルフ」のフィッターが徒然なるままにつぶやいてます。

新製品 S-YARD「TX-V」 と ヨネックス 「New NANOV Spec450」を斬る!

2007年03月28日 23時04分46秒 | ゴルフクラブ

先日入荷したが、忙しくてPOPも付けずそのままになっていたS-YARD TX-V 1W とヨネックス New NANOV Spec450 1Wを本日測定してみた。

まずは
S-YARD TX-V

品名  仕様  長さ  全体重量 バランス 固有振動数 ライ角 フェース角 リアルロフト
1W   R 10°45.5インチ  298g      D0    236cpm      58.0° +1.75°  10.75°

続いて
ヨネックス New NANOV

品名  仕様  長さ  全体重量 バランス 固有振動数 ライ角 フェース角 リアルロフト
1W   R 10°45.25インチ 296g     D1    216cpm    60.0°   ±0°      12.0°


TX-Vのヘッドは460cm3と大型だが、ディープな形状、上品な塗装の為に構えた時はそんなにバカでかくは見えない。むしろ450cm3のNew NANOVの方が投影面積が大きく、構えると大きく見える。

長さは両者共にカタログ通り、全体重量も長さの割には両者とも重めで、固有振動数は
TX-Vが最近のモデルではかなり高い数値を示す。これはバット側が硬くて先調子と言う事、これなら結構叩けそうで、手打ちの方にも安心してお薦め出来そう。逆にNew NANOVは前作同様1フレックス柔らかいので注意が必要。

ライ角は
TX-Vが、この手のモデルの中ではフラットで、New NANOVがアップライト。TX-Vのフェース角がかなりフックになっているが、見た目はそんなには見えず、逆にNew NANOVの方がフックに見えてしまう程。ライ角の違いと形状がそうさせるのだろう。

リアルロフトも
TX-Vが表示より0.75°多い程度に対して、New NANOVは2°プラスであるから、打てばまるで違った弾道になる筈である。

いつものようにスイートスポットチェッカーでフェースを叩いて見ると、両者ともにスイートスポットはセンターで、トゥー側はシャンク寸前まで乱れないが、ヒール側に寄ると少し波形が乱れる。重心距離は
TX-Vが大きさの割には短いようだが、New NANOVは結構長そうな感じ。

結論として、
TX-Vは前作のTX-Tを熟成させて大変真面目に造られている印象で好感が持てる。「黒帯」のキャッチコピーにも顕れているように、良い物をじっくりと長く使う方にお薦めしたい。

一方の
New NANOVは前作NANOVとは少々違った印象で、飛ぶと言うより易しさを強調した印象があり、前作NANOVが調子良かった方は、当店に入荷していないスペック425の方をお薦めしたい。

実を言うと、本当はフィッターはこれらの1Wより、それぞれの軟鉄製ヘッドのアイアンに興味があって、そちらを計測したかったのだが、POPを付ける前に売れてしまったので、また次回の入荷時に。( ;^^)ヘ..

※画像は
TX-VNew NANOV


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 嬉しいロングアイアンの追加... | トップ | 転勤前にフィッティング! »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿