想い出話（ゴルフと無関係）

「河村君、店何処に行っとるん？」とお電話下さったのは市内の“Ｎ”様。１０年ぶり位かと懐かしく応対したのだが、まもなくご来店頂いてカルテを見れば５年ぶりのご来店。(^_^) Hi~!

“Ｎ”様とは何度も生死をさまよう体験をご一緒させて頂いた間柄。書き出すと切りがないが、魚釣りの師匠のご紹介で知り合い、「良い船ですね。今度乗せて下さい。」と言ったのが運の尽き。翌週電話が掛かり、「今から出港するからすぐに来い。道具はあるから着の身着のままで良い。」と師匠のご命令。ρ(゜o゜)ゝはぅ

ぶっ飛ばして３０分程で宇部港へ、行く先も知らないまま船に飛び乗るや即出港、関門大橋の下を通って北上し３時間半の航海先は萩市の４０km沖にある見島から更に１０数キロ沖の八里ヶ瀬と言う所。そう今ではマグロの漁場として有名な所。そう言えばここでのマグロ漁を開発したのは他ならぬ我が師匠。(O_o)WAO!!!

この日の狙いは鯛釣りで、入れれば食い入れれば食いで、ど素人のフィッターも数え切れない程釣った。３０センチ以下はリリースして、それでも夕暮れには一番大きなイグロのクーラー（１２０㍑くらい？）が一杯になった程。＼(^o^)／ ヤッタ!!

その晩は見島の民宿泊まり。 翌日も釣れに釣れて、午後には生け簀も満杯。イグロのクーラー二つも満杯で、夕方には宇部へ帰港「お前は運が良い奴じゃ。わしら何十年も魚釣りしているけどこんなに釣れた事はない。また行こうね。」と言われ大喜びで無罪奉免。＼(^o^)／ ワーイ!!

それから一ヶ月後くらいに再び連れて行って貰い、また同じような体験。「あれから３回来てるけど、一回は坊主（全く釣れない事）もう一回も大したことなかった。あんたは本当に運が良いね」と言われて又々有頂天に。↑(^^_)ルン♪

次には「徳之島で大会があるから一緒に行こう。あんたは運が良いから」と誘われるが「１週間も店を空けるのは・・」と尻込みするフィッターに「売上協力に一番高いクラブを一式買うからお願い。」とまで言われてグラリと来たフィッター。_(++)/ダメダ.....

その日は夜の１１時に宇部を出港。最初は宮崎まで新米のフィッターが操船。べた凪の中順調に朝４時頃には初めて体験する太平洋の大きなうねりに翻弄されつつ宮崎沖。師匠に操船をバトンタッチして暫くすると結構大きな波に揉まれ出すが、疲れも手伝ってキャビンで爆睡。(-_-)zZzZz

エンジン音がピタッと止まり目覚めると、フライブリッジから師匠が下りてきて慌てて船底に潜り出てくると「あ～あ、燃料切れじゃあ。予備タンクも閉め忘れで万事休すじゃ。」と平然として話す。”Ｎ”様は「河村君寝てなさい。慌ててもしょうがないから。」と落ち着いた物。遠くに種子島が見えるがＧＰＳを見てると東の方へ結構な速さで流されて、水深１０００メートル超えでアンカーも無理。。。゛(ノ><)ノ ヒィ

その時は船舶電話で種子島漁協と連絡が取れ、漁船が引っ張りに来てくれ難を逃れた。その後も何度か同じような目にはあったが、正直初めての漂流経験でこの時が一番怖かった。ヘ(;゜゜)ノ

その後は電信柱の上から落ちてくるような大波を登っては下りてと言うより落ちてと言うような散々な航海を繰り返し繰り返して、その夜は奄美大島に泊まり、翌日は目的地の徳之島へ到着。翌日の「第一回徳之島カジキ釣り大会」では１４２ｋｇ３ｍ７６ｃｍをつり上げて優勝。＼(^o^)／ ヤッタ!!＼(^o^)／ ヤッタ!!

それからはもう、「お前は運が・・」の連発で釣師への道を驀進し、翌年の下田の大会ではチーム優勝し世界最高峰のHIBTへ日本代表で出場とまでになった。コナではスポンサーのご厚意で毎晩値打ちも知らずにドンペリをガバガバ飲んでいたのが運の尽き。(^へ^*)＼('_') オイオイ..."

翌年の下田から帰る船上フライブリッジで、当時は県の長者番付常連だった“Ｎ”様が「金持ちは凄いのう、わしら貧乏人は魚釣りやゴルフでもボチボチやって人生楽しもうや」とぽつり一言。~(・・?))アレ(((;・・)?アレレ


県下は元より、西日本では立派で目立つ“Ｎ”様のクルーザーが下田では目立たないどころか、お金持ち？オーナーはヘリコプターで行き帰り、船の回航はその為に雇われたクルーが全てやってしまうのである。(゜◇゜)~ガーン

ハワイの世界大会でも、若い者は日本人だけで、他国は既に仕事はリタイアしてからの方が多かったので少々違和感を感じて始めていた。これを契機に目が覚めて魚釣りをキッパリ止めたフィッター。「その後、俺も止めたんよ。」と仰る“Ｎ”様と想い出話に花を咲かせた。昨今おっ家内がおっかない原因も此処にあったのだ。（^o^;スゴスゴ!

※ 画像は当時の雑誌に載っていた“Ｎ”様の船とカジキ取り込み中。