おはようございます。かすていらです。
先日、私の家の近くで日本将棋連盟の会長を務められている谷川浩司九段の講演会があったので、講演を聴きに行ってきました。
会場に到着すると、先に会場入りしていた部員の2人が最前列の真ん中の席に座り、私の席も確保してくれていました。
私は、このような講演会の時は後ろのほうで比較的空いているところに腰を落ち着け、自分のペースで話を聴くことが好きなので遠慮したかったのですが、後ろまでぎっしり埋まっていたので確保してくれていた席に座りました。
講演会は6つのセクションに分かれていました。
1.自己紹介と将棋について
まず、将棋の歴史や現在の将棋界のシステムについてのお話がありました。
大昔の将棋は駒の種類・数が多かったことはよく知られていますが、一番多かった時は約400枚!あったそうです。
ちなみに、盤の大きさは36×36。現在の将棋と比べて駒の数は約10倍、盤の大きさは16倍ですね。
棋士が1週間ホテルに泊まり込んでその将棋を指したそうですが、駒を並べるだけで1時間以上かかったとか。
その後対局を行ったのですが、1週間経っても決着が着かなかったそうです。
2.将棋の所作、作法とは
この講演会を開催してくださった東広島青年会議所の方がモデルとなって谷川先生が対局時の所作・作法を説明しました。
駒を並べる話の時に「テレビで活躍している某棋士は私が5枚並べている間に全て並べ終わる」という話が面白かったです。
3.キーワードを用い、棋士の思考について
谷川先生は「引き出し」・「3つの顔」の2つのキーワードを提示しました。
「引き出し」は技術面の話。
日々の積み重ねを行うことは大変大切なことですが、「引き出し」の種類が少ないと悪い意味でルーティンワークになってしまうとのこと。
谷川先生は「引き出し」をたくさんもつことで新しい気持ちで将棋に向き合うことができているそうです。
「3つの顔」は精神面の話。
勝負師・研究家・芸術家の3つの面をバランスよくもつことが大切なのだそうです。
私は勝負師の面が強すぎるので、研究家・芸術家の2つの面ももつようにしたいと思いました。
4.成功と失敗、勝利と敗北から学んだこと、感じていること
プロ棋戦はトーナメント戦が多いので、優勝した人以外は全員1敗する。
だから、プロ棋士は全員年間約20敗程度はする。
したがって、負けを忘れて引きずらないことが大切である。
というお話をされました。
反省する時は、どの手が悪かったのか・その時に何を考えていたのか・その時の精神状態はどうだったのかの3点を考えることが大切なのだそうです。
この話は大変参考になりました。
5.常識外の一手を考える~若者へメッセージ
曰く、「常識をもっていないとプロにはなれない。常識外の手を指さないと一流にはなれない。」と。
この言葉は将棋以外のことにも当てはまるかもしれませんね。
心に留めておこうと思います。
6.トークセッション
東広島青年会議所の代表の方との対談が行われました。
印象に残っている対局を3つ挙げるとすれば、名人を取った時の対局・永世名人を取った時の対局・羽生先生が初めて7冠に挑んできた21年前の王将戦だそうです。
特に、羽生先生が史上初の7冠に挑んでこられた王将戦は、羽生先生の7冠を期待する世間の声が大きい中行われ、開幕中に谷川先生の地元で阪神淡路大震災が発生しましたが、谷川先生は対局にしっかりと集中することができていたそうです。
また、広島出身の糸谷先生が活躍している話になり、早指しについて聞かれると、
「持ち時間の9割は使うべきだと私は思います。」
と苦言を呈する場面もありました。
最後に「何歳になっても気持ち次第で成長することができる!」という励ましの言葉をおっしゃい、講演会は終わりました。
私にとって大変有意義な講演会でした。
谷川先生が活躍される姿をもう一度見たいので、頑張っていただきたいと思います。
先日、私の家の近くで日本将棋連盟の会長を務められている谷川浩司九段の講演会があったので、講演を聴きに行ってきました。
会場に到着すると、先に会場入りしていた部員の2人が最前列の真ん中の席に座り、私の席も確保してくれていました。
私は、このような講演会の時は後ろのほうで比較的空いているところに腰を落ち着け、自分のペースで話を聴くことが好きなので遠慮したかったのですが、後ろまでぎっしり埋まっていたので確保してくれていた席に座りました。
講演会は6つのセクションに分かれていました。
1.自己紹介と将棋について
まず、将棋の歴史や現在の将棋界のシステムについてのお話がありました。
大昔の将棋は駒の種類・数が多かったことはよく知られていますが、一番多かった時は約400枚!あったそうです。
ちなみに、盤の大きさは36×36。現在の将棋と比べて駒の数は約10倍、盤の大きさは16倍ですね。
棋士が1週間ホテルに泊まり込んでその将棋を指したそうですが、駒を並べるだけで1時間以上かかったとか。
その後対局を行ったのですが、1週間経っても決着が着かなかったそうです。
2.将棋の所作、作法とは
この講演会を開催してくださった東広島青年会議所の方がモデルとなって谷川先生が対局時の所作・作法を説明しました。
駒を並べる話の時に「テレビで活躍している某棋士は私が5枚並べている間に全て並べ終わる」という話が面白かったです。
3.キーワードを用い、棋士の思考について
谷川先生は「引き出し」・「3つの顔」の2つのキーワードを提示しました。
「引き出し」は技術面の話。
日々の積み重ねを行うことは大変大切なことですが、「引き出し」の種類が少ないと悪い意味でルーティンワークになってしまうとのこと。
谷川先生は「引き出し」をたくさんもつことで新しい気持ちで将棋に向き合うことができているそうです。
「3つの顔」は精神面の話。
勝負師・研究家・芸術家の3つの面をバランスよくもつことが大切なのだそうです。
私は勝負師の面が強すぎるので、研究家・芸術家の2つの面ももつようにしたいと思いました。
4.成功と失敗、勝利と敗北から学んだこと、感じていること
プロ棋戦はトーナメント戦が多いので、優勝した人以外は全員1敗する。
だから、プロ棋士は全員年間約20敗程度はする。
したがって、負けを忘れて引きずらないことが大切である。
というお話をされました。
反省する時は、どの手が悪かったのか・その時に何を考えていたのか・その時の精神状態はどうだったのかの3点を考えることが大切なのだそうです。
この話は大変参考になりました。
5.常識外の一手を考える~若者へメッセージ
曰く、「常識をもっていないとプロにはなれない。常識外の手を指さないと一流にはなれない。」と。
この言葉は将棋以外のことにも当てはまるかもしれませんね。
心に留めておこうと思います。
6.トークセッション
東広島青年会議所の代表の方との対談が行われました。
印象に残っている対局を3つ挙げるとすれば、名人を取った時の対局・永世名人を取った時の対局・羽生先生が初めて7冠に挑んできた21年前の王将戦だそうです。
特に、羽生先生が史上初の7冠に挑んでこられた王将戦は、羽生先生の7冠を期待する世間の声が大きい中行われ、開幕中に谷川先生の地元で阪神淡路大震災が発生しましたが、谷川先生は対局にしっかりと集中することができていたそうです。
また、広島出身の糸谷先生が活躍している話になり、早指しについて聞かれると、
「持ち時間の9割は使うべきだと私は思います。」
と苦言を呈する場面もありました。
最後に「何歳になっても気持ち次第で成長することができる!」という励ましの言葉をおっしゃい、講演会は終わりました。
私にとって大変有意義な講演会でした。
谷川先生が活躍される姿をもう一度見たいので、頑張っていただきたいと思います。
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