こんにちは。かすていらです。
突然ですが、私の趣味の一つに読書というものがあります。
先日、本屋さんに立ち寄った時にこのような本を見つけました。
中村文則氏の『何もかも憂鬱な夜に』。
就職活動をしていると、仕事のことだったり生き方のことだったり、はたまた生と死に関していろいろと考えたりしてしまうことがありますが、この本の裏表紙に掲載されているあらすじの最後に「芥川賞作家が重大犯罪と死刑制度、生と死、そして希望と真摯に向き合った」と書かれてあって購入を即決しました。
ジャンルは純文学で、全体で180ページほど。
しかし、読み応えは十分すぎるほどありました。
私の感想を率直に述べますと、所謂「日本人必読!」のような万人受けするような内容ではないと思いました。
人によって好みが分かれるのではないかと。
今、とても幸せな毎日を送っている方はむしろ読まないほうがいいかもしれません。
しかし、生き辛さを感じている方にはおすすめです。
また、本文中には死刑執行時の刑務官と死刑囚の応酬がつぶさに描かれている箇所もあり、死刑制度に関して考えてみたい方にも是非読んでいただきたい本です。
賢明な皆様方が察する通り、内容は暗く重いです。
しかし、その闇の中に希望があるということを教えてくれます。
人間の心の機微をここまで的確に克明に表現している小説は他にはないのではないか、そう思いました。
天才ですね。(あ、もちろん私のことではないですよ?作者ですよ。別に自分のことを天才だなんて全く思っていませんけどね。笑)
特に印象に残ったのはここです。
何かになりたい。何かになれば、自分は生きていける。そうすれば、自分は自分として、そういう自信の中で、自分を保って生きていける。まだ、今の自分は、仮の姿だ。
これは、登場人物の真下の自死後に見つかった、彼のノートに書き残されていた文章の冒頭部です。
私もたまにこのように考えることもあります。
彼も私も「翌檜(あすなろう)」なのだなあと思いました。
(翌檜伝説の話は近日中にこのブログでしようと思います。)
ただ、彼は前述の通り亡くなってしまったのです。
じゃあ、俺は?俺は一体どうなるんだ!?
あとがきの最後に中村氏がこう書き記しています。
共に生きましょう。
私はこの言葉に救われました。
この言葉は、読者にはもちろん、登場人物にも、そして、子供の頃から多くの苦労を重ねてこられた中村氏自身にも、投げかけられているのではないでしょうか。
最後に『火花』でおなじみの又吉直樹氏による洗練された解説が花を添えます。
この解説を読んで初めて又吉氏が中村氏のファンであることを知りました。
中村文則さんは作品のなかで執拗に人間の暗部や実体に正面から向き合い、文学と呼ばれるものの本質に真っ向から対峙し一歩もひこうとしない。そんな小説家としての佇まいに強く強く惹かれるのである。
現在、あらゆることに悩んでいたり、心を病んでしまっていたりしている方々が私の周りにはたくさんいらっしゃいます。
『何もかも憂鬱な夜に』を読んで少しでも生きる希望を取り戻したり、何らかのヒントを貰ったり、少しでも楽になったりすることがあればいいなあと思います。
それと、何かご相談やお話ししたいことがあればお気軽に私までお願いします。
当たり前ですが、お金をいただいたり、見返りを求めたりはしません。(笑)
私にはそのようなことに関する知識が皆無で、具体的なアドバイスをすることはできませんが、吐き出すだけでも少し楽になりますので、意味はあるかと思います。
コメント欄か右サイドバーにある「メッセージを送る」までお願いします。
私の知り合いの方であれば、大島大(私の行きつけのバー)でお酒を飲みながらお話しでもいかがでしょうか?(笑)
「他人の心配している暇があったら自分の心配しろよ」という声を耳にした気がしたので(笑)、私も引き続き就職活動を頑張りたいと思います。
共に生きましょう。
おまけ。
大島大7月限定カクテルのラストキス。
俺のラストキスっていつやったっけ・・・遠い遠い昔かな。せつない・・・
突然ですが、私の趣味の一つに読書というものがあります。
先日、本屋さんに立ち寄った時にこのような本を見つけました。
何もかも憂鬱な夜に (集英社文庫) | |
中村 文則 | |
集英社 |
中村文則氏の『何もかも憂鬱な夜に』。
就職活動をしていると、仕事のことだったり生き方のことだったり、はたまた生と死に関していろいろと考えたりしてしまうことがありますが、この本の裏表紙に掲載されているあらすじの最後に「芥川賞作家が重大犯罪と死刑制度、生と死、そして希望と真摯に向き合った」と書かれてあって購入を即決しました。
ジャンルは純文学で、全体で180ページほど。
しかし、読み応えは十分すぎるほどありました。
私の感想を率直に述べますと、所謂「日本人必読!」のような万人受けするような内容ではないと思いました。
人によって好みが分かれるのではないかと。
今、とても幸せな毎日を送っている方はむしろ読まないほうがいいかもしれません。
しかし、生き辛さを感じている方にはおすすめです。
また、本文中には死刑執行時の刑務官と死刑囚の応酬がつぶさに描かれている箇所もあり、死刑制度に関して考えてみたい方にも是非読んでいただきたい本です。
賢明な皆様方が察する通り、内容は暗く重いです。
しかし、その闇の中に希望があるということを教えてくれます。
人間の心の機微をここまで的確に克明に表現している小説は他にはないのではないか、そう思いました。
天才ですね。(あ、もちろん私のことではないですよ?作者ですよ。別に自分のことを天才だなんて全く思っていませんけどね。笑)
特に印象に残ったのはここです。
何かになりたい。何かになれば、自分は生きていける。そうすれば、自分は自分として、そういう自信の中で、自分を保って生きていける。まだ、今の自分は、仮の姿だ。
引用元:中村文則『何もかも憂鬱な夜に』集英社文庫、P.98、9.真下のノート
これは、登場人物の真下の自死後に見つかった、彼のノートに書き残されていた文章の冒頭部です。
私もたまにこのように考えることもあります。
彼も私も「翌檜(あすなろう)」なのだなあと思いました。
(翌檜伝説の話は近日中にこのブログでしようと思います。)
ただ、彼は前述の通り亡くなってしまったのです。
じゃあ、俺は?俺は一体どうなるんだ!?
あとがきの最後に中村氏がこう書き記しています。
共に生きましょう。
引用元:中村文則『何もかも憂鬱な夜に』集英社文庫、P.189、文庫版あとがき
私はこの言葉に救われました。
この言葉は、読者にはもちろん、登場人物にも、そして、子供の頃から多くの苦労を重ねてこられた中村氏自身にも、投げかけられているのではないでしょうか。
最後に『火花』でおなじみの又吉直樹氏による洗練された解説が花を添えます。
この解説を読んで初めて又吉氏が中村氏のファンであることを知りました。
中村文則さんは作品のなかで執拗に人間の暗部や実体に正面から向き合い、文学と呼ばれるものの本質に真っ向から対峙し一歩もひこうとしない。そんな小説家としての佇まいに強く強く惹かれるのである。
引用元:中村文則『何もかも憂鬱な夜に』集英社文庫、P.191、解説
現在、あらゆることに悩んでいたり、心を病んでしまっていたりしている方々が私の周りにはたくさんいらっしゃいます。
『何もかも憂鬱な夜に』を読んで少しでも生きる希望を取り戻したり、何らかのヒントを貰ったり、少しでも楽になったりすることがあればいいなあと思います。
それと、何かご相談やお話ししたいことがあればお気軽に私までお願いします。
当たり前ですが、お金をいただいたり、見返りを求めたりはしません。(笑)
私にはそのようなことに関する知識が皆無で、具体的なアドバイスをすることはできませんが、吐き出すだけでも少し楽になりますので、意味はあるかと思います。
コメント欄か右サイドバーにある「メッセージを送る」までお願いします。
私の知り合いの方であれば、大島大(私の行きつけのバー)でお酒を飲みながらお話しでもいかがでしょうか?(笑)
「他人の心配している暇があったら自分の心配しろよ」という声を耳にした気がしたので(笑)、私も引き続き就職活動を頑張りたいと思います。
共に生きましょう。
おまけ。
大島大7月限定カクテルのラストキス。
俺のラストキスっていつやったっけ・・・遠い遠い昔かな。せつない・・・
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