今日は『金持ちの息子』からこのセリフにしました。これも最高齢俳優のキム・ヨンオクさん扮するヨンハの祖母のセリフになりますから、その内容が一層重みを増します。
ヨンハの母親ヒョンスクが、ヨンハの姉のギョンハとスノクの家に間借り状態のボクスンの息子ヨンが好きあってるのを知って激怒し、結果それに怒ったボクスン一家は引っ越すと言い出しました。3人の息子夫婦達以上にボクスン一家を大事に思うスノクは呑んだ勢いで長男ウォニョンの家に乗り込みと、お前の嫁は何故あんなに心が狭いのだ、と息巻きます。それに続けて言ったのが、このセリフになります。
ほんとに、皆がこのスタンスを常に持ち続けていれば、もっと生きるのも楽になると思うのですが。
ちなみにこの寛大(generous)という言葉、あのディケンズの名作、クリスマスキャロルでも出てきます。ケチの見本のような金貸しの主人公スクルージを改心させるためにあの世からやってきたマーレイをして、「生きているときに大切だったのは、慈善、慈悲、寛大、博愛だった。」と言わせています。ですから生きていく上で大切なことは、新旧洋邦変わらないということになりますね。