2005年MOE投稿作品
悲しみのあまり、潰された子供の目
あんふには孤独だった。
誰かといても孤独を感じた。
孤独だったけど、いつも心に何かを求めていた。
孤独だからこそ、いつも何かを求めていた。
絵の夢が叶わなくなった時から、信じると言う事は一番難しい事だと知った。
信じて頑張っても、報われない事が有るんだなと思った。諦める事も大切なのかもしれないと思った。
絵が描けなくなって、あんふには自分と言うものが無かった。
これからは、川の様に流れに身を任せてただ働いて、ただ食べて、ただ眠って
誰かの言う事を良く聞いて、逆らう事無く、自分を殺して静かに生きようと思った。
心のときめきも、感動する気持ちも失せていた。輝いている人を見て、私には関係ない世界の人で有ると感じた。支えてくれる人が沢山いるんだろうなと思った。私は要領の悪い駄目な人なのだと思った。
駄目な人間なのだと、自分のせいだと感じた。
新しく出るキャラクターや絵を見るのが、辛かった。絵の世界に触れるのが嫌だった。自分の絵に後ろめたさを感じた。出してあげられなくてごめんね。とつぶやいていた。
誰も私の事は知らない。
誰かにとって私は「無」の存在だと思った。
誰かにとって私は「いらない」存在だと知らされた。
そう思ってから、十数年の月日が経っていた。
そして、今は昔と違う、タブレットがあるじゃないか、タブレットを使って絵が描ける。
いつも心の片隅に居たキャラクター達だけでも、世に出せるのではないかと考えた。
この子達だけでも世に出さねばならないと言う、使命感によるものだった。
心にある痛みを取りたかったのだ。
そんな時にイエス・キリスト尾崎豊様が来てくれた。嬉しかった。
昔の記憶が走馬灯の様に、蘇った。
まさか、あれが本当の尾崎豊だったのかと驚いた。
あれは夢で夢じゃなかったのか。
ずっと居てくれたことが信じられなった。
2003年詩とメルヘン投稿作品
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