【創作ショートストーリー:シトロエン2CV】
林檎の収穫時期、ボクは妻を連れて長野県飯田市の祖父母に逢いに行った。そう、父の実家である飯田市はボクが高一の夏休みに訪れたのが最後だった。林檎農園を営んでいて、今は代が変わり父の弟である次男の佳次叔父さんが跡を継いでいる。父の兄弟は、長男父佳一、次男叔父 佳次、長女叔母 桂子の三兄弟だ。
※シトロエン2CV(チャールストン)1/87scale
祖父母を訪ねた理由は二つある。一つは、妻に父の実家の林檎農園を見せたいのと、1年前のボクたちの結婚式の出席以来、ご無沙汰してる祖父母に逢いに行く為だ。そして、もう一つの理由が・・
それは祖父、佳典(よしのり)の愛車である”シトロエン2CV”を、ボクが譲り受け、それを引き取りに行く為でもあった。。
と、言うのも祖父の年齢からして、運転免許返納する事になったのが一番の理由らしいのだが、どうやらボクの妻が懐妊した事を知って、それを祝っての意味もあるらしい。確かに祖父母にとってボク達の子供は”ひ孫”にあたる。
※シトロエン2CV(チャールストン)1/87scale
※此処で何時もの楽曲休憩入ります~(´艸`*)~♪
映画『ルパン三世 カリオストロの城』(1979年)では、ヒロインのクラリスの愛車。と言う事で、今夜はこれで👉【ルパン三世 カリオストロの城】より ”炎のたからもの” 歌詞表示 3分10秒 ※作詞:橋本淳 作曲・編曲:大野雄二 歌:BOBBY(ボビー) ※BOBBY(1948年2月14日 - 75歳)日本の女性歌手。ボビー表記もある。
父から聞いた話だど、長男である父“佳一”の誕生月に合わせて、当時祖父がこの車を中古で購入したらしい。それもかなり無理してローンを組んでの購入らしかった。
因みに当時はローンではなく「月賦」と呼んでたようだ・・其れ以来祖父はこの2CVだけを大切に〃乗り続けてきた。
その大切な祖父の”宝物の車”を初孫であるボクが譲り受ける経緯に、なんとまぁ不思議な巡りあわせなんだと思った。
その夜、祖父母の家に泊まった。祖父から色々父の話や2CVに纏わる話を深夜までしてくれた。
※シトロエン2CV(チャールストン)1/87scale
【諸元 全長×全幅×全高:3830×1480×1600mm、Eg:空冷水平対向2気筒OHV排気量602cc。 FF(前輪駆動)4ドア 定員:4名 4速MT】
あくる日の早朝5時。ボク達夫婦は2CVに乘って飯田を後にし、一路自宅のある東に車首を向けた。途中、妻の身体を気遣って先にJRで帰るように説得したが、どうやら妻の方がこの2CVを気にいったみたいで、高速は使わずゆっくりのんびり秋の深まりを感じながら帰路につくことになった。
すると妻が自分も運転してみたいと言うので、少しなら良いだろうと思い、妻にハンドルを渡す。すると彼女は運転しながら、”私まるで クラリスになった気分♪” と、楽しそうに笑みを浮かべながらドライビングしてた。
因みに祖父は76歳、父は52歳。祖父が24歳の時、当時4年落ちの中古で購入した。そうすると・・逆算して・・この2CVは1967年生まれ。父親より4歳先輩の今年56歳になる”チャールストン”だと知った・・そうそう、もう一つ。
来年5月に生まれるボク達の子供。妻はボクと同級生。そして誕生月も同じ5月。ボクたち夫婦は揃って24歳の誕生日を迎える。・・其の時5月生まれが3人と”チャールストン”とで誕生日を祝う事になりそうだ・・(笑)
※クラリスと2CVチャールストン ルパン/次元とフィアット500チンクェチェント ※GooglePhoto参照
ちゃんちゃん~♪
※加筆
【1948(昭和23)年に誕生した2CVも1990年(H2)に一度生産終了しているが、2002(平成14)年より、再び”2CVチャールストン”の新車を生産・販売している。
南フランス・プロヴァンス地方の小さな漁港を持つ観光地、カシスにある会社「2CV・メアリ・クラブ・カシス」が 2CVの製造元。
日本では、東京・千駄ヶ谷の「ルパルナス」が、同社と提携し、直輸入の販売を業務行っている。因みに価格は、諸費用消費税すべて込みで乗り出し約400万円からとの事。】※乗り物デジタルニュースより抜粋
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