この写真の「加計町立猪山中学校」は97年に休校になったそうで・・そうすると、かれこれ今年で11年になる・・最期の卒業生は男女合わせて5名だったそうだ。
訪ねたのは去年、新緑が眩しい初夏の頃。県境に位置する山深い地だった。校庭に足を踏み入れたとき、丁度管理人さんがいらして、校舎内を見学したいとお願いしたら、快く引き受けて下さった。
画像でもお分かりいただけると思いますが、本当に小さな校舎だ。その校舎の教室を一つ一つ~ゆっくりした足取りで、心弾ませ見学させて頂いた・・
廊下には、賞状がずらり。よく見ると「各剣道大会」で多くの優秀な成績が証されていて、これには正直驚かされた。2階に上がると、体育館?いや!「武道場」があるではないか!
同じ「剣道」を愛する者として、何だか嬉しく思った・・・
裏に回り、小さな渡り廊下を通ると此処にも小さな教室。戸を開けて中に一歩足を踏み入れると、微かに油の匂いと木の匂い~そして「ニス」の甘い匂い・・・其処は「技術実習室」だ~懐かしい機械工作器が数点残っていた。
小学校から中学校に進むと、教科が二つ増える。一つはご存知「英語」。そして「技術家庭」でだ。中でも「技術」の授業は、男子にとっては楽しみな授業の一つだ。
トタン板での「ちりとり」製作。薄い鉄板の「本立て」製作。「ラジオ」製作。木材での「椅子」や「本立て」の製作~等々~沢山の工作を覚えた場所でもあり、我々男子にとって大好きな教室だった・・
特に、「はんだコテ」を使用しての「ラジオ」製作・・生まれて初めて自分で「作った物」から「音」が聞こえてきたときの感動は今でも、しっかり覚えている~♪
11年前、最期に此処を卒業した子供達は、今現在26~7歳の立派な青年・淑女に成長したことでしょう。そして今でも、「剣道」はやってくれているでしょうか?偶には此処を尋ねてくれているでしょうか?
そんな、色んな思いを想像しながら、懐かしい心の旅を満喫させていただいた一日だった~(^^♪
追記 女子は家庭科の家庭科室で、「お菓子」作りや「お赤飯」作りをして、クラスメートの男子たちに配ってくれたのを覚えております。勿論、気持ちのこもった美味しさも覚えておりますよ~ヾ(^^ )