91/真庭市久世～旧・遷喬尋常小学校にて～（＾０＾）

校舎の裏に在る駐車場に車を止め、裏口に向かう・・

真っ青な空に真っ白な雲　そして白い木造校舎～それはまるで、クリスタルな水彩画のよう・・

裏口から眺めると・・廊下、正面玄関を通して校庭が見える・・此処から校舎に入って良いのか？どうなのか？暫し迷っていると、廊下を横切る１０歳位の女の子と目が合った。

　思わずその子に～「此処、入れるの？」と訪ねると、少しビックリしたのか・・怪訝そうな顔つきで私を見て～「入れるよ。ここに靴を入れてスリッパに履き替えるの・・」と言いながら下駄箱を指差し、それと同時に私にスリッパを出してくれたではないか！～アラララ～！（＞＜）

　是には私も驚いた・・嬉しくて、透かさず～「ありがとう」と、お礼を言うと、「うん！」と言いながら、顔の表情変える事無く、パタパタと小走りで何処かに行ってしまった・・・～(^_^;)・・

↑は、この「旧・遷喬（せんきょう）尋常小学校」に入館する前、私が暫し戸惑っている時、偶然通りかかった少女との「数秒」にも満たないやり取りだ。

二階中央に在る講堂　立派な造りだ・・

　この「学び舎」のことは、随分前から知ってはいた。TVCMや映画のロケとしても使われた「舎」で、ご存知の方も大勢居られる事でしょう。最近では映画「オールウェイズ三丁目Ⅰ/Ⅱ」や「蛍の墓」のロケで使われている。 

　スリッパに履き替え、わくわくしながら一階/二階と各教室を丹念に見て周る・・図書室もそのままの姿で残っており、ある教室には私の年代には馴染み在る、木造りの二人用机や椅子が綺麗に並んでいた・・

　その一つの椅子に腰掛けると、心の中で「へぇ～こんなに小さかったんだぁ～」何て、驚きと懐かしさとが入り混じった気持ちになり、何時までも座って居たかった・・

なつかしい廊下・・よく立たされたなぁ～α~ (ー.ー") ンーー

　二階中央部にある「講堂」の造りにはビックリさせられた。さすが「国の重要文化財指定」されるだけの事はあるなと感心させられる。

　勿論、洋館建ての外壁の造りも立派で、是が築101年経った木造の「学び舎」とはとても信じられないくらい保存状態は完璧だった～きっとこの「学び舎」も地域の方達に愛され大切にされて居るのだと感じる。

　一頻り、校舎内を見学した後、正面玄関から校庭に出てみる。樹齢どれほど経つのか判らないが、手入れの行き届いた立派な樹々が目に付く。

　校庭の一番端の樹の下のベンチに腰掛けて学校全体を見渡すと、青空の下、その真っ白な校舎と緑濃い樹々がまるで画用紙に描かれた「水彩画」の様に見えた～

此処が校舎裏口　この入り口で少女が私にスリッパを出してくれた・・ 

　さて？さっきの女の子は何処かな？・・なんて思いながら、校庭で遊ぶ数人の子供達に目をむける。まぁ～はっきりとは判らないが、きっとあの中の一人だと思う。　

　だけど、あの子、怪訝そうに私を見たけど、そんなに厳つい顔していたのかなぁ～満面の笑みを浮かべたつもりだったが・・～車に戻り、バックミラーで自分の面確認・・まぁ～確かに・・この髭面じゃ～仕方ないかぁ～α~ (ー.ー") ンーー・・なんて、妙に納得した私だった～【><。】 

　でも・・あの子が私にしてくれた親切な行動には正直驚かされた～其の時、この「真庭市」と云う町が、どんな環境の所なのか直に判った気がして、とても清々し気持ちにさせられたのは言うまでもない～是非、又機会を作ってもう一度訪ねたいと思わせてくれた温かい町だった～