miao的 ぶろぐ(ってば>照)

 生業:打楽器奏者 ”みゃお助”のぼやき、旅、お気に入り、猫、そして時々音楽のこと(笑)etc 

CHICAGO SYMPHONY ORCHESTRA

2009-02-03 | 【music】
只今、CSO来日中
日曜の「マーラー6」の本番の後、楽屋口で待ち合わせ…とはいえ、A君がいなかったら、会えなかったかも…シンシアと私は、お互いに「変わったわ~あなただとわからなかったわ~」と大騒ぎの7年振りの再会!

シンシアは、2007年に強豪揃いのオーディションに見事合格した、初の女性首席打楽器奏者。
まだ30代になったばかりの、台湾系カナダ人で今はアメリカ人。
(おそらく、アメリカでは極めて稀な、女性が2人いるプロオケ)打セクションの一番新入りだけど、一番の重責を担うポジションにいる。
そのセクションには、60年代からCSOを支えるレジェンド・ティンパニストのコス氏、入団当初まだ学生だったバディームはティンパニと打楽器の兼務、元祖打オケ界の女王パティに、穏和で生徒思い+イノベーティブ・パーカッションからすばらしいマレットシリーズを出しているジェームス、そして私とはエーベル門下の同期生シンシア。
ティンパニスト1(+1)+打4(-1)の計5人体制の、少し大きいセクション。

シンシアと仲良しの同団の首席トランペットのクリス(神様ハーセスの後任:まだ若~い!)をつれて、しゃぶしゃぶのお店へ。

お酒も程良く回ってくると、みんな饒舌になってきたところへ、悩める日本男児@フリーランサーKが、自分のうじうじさを暴露する場面には、シンシアやクリスから、自分たちの経験談からのありがた~いアドバイスが飛び出たり、日本人仲間からは「おまえ、めんどくせえ!」と罵声が飛び交ったりと、ワイワイにぎやかになりました。

"どんなに惨めに、不格好に思える時があろうとも、好きなことを突き詰めていけば必ず何か道が開ける、とにかく決心したなら、そこへ照準をあわせて突き進むしかない、悩む前に動くべき…"

彼らの、人となりや、いわゆる勝ち組として選ばれたもののその想像を越える多大なプレッシャー(これから伝統をひきつぎ、歴史をつくっていく若い世代として)の下での覚悟など様々見え隠れし…また、私もいろいろ感化され、元気づけられた一夜でした。
Kをいぢめながら(ゴメン)も、自分自身に言い聞かせていたんだと思う、わたし。


ちなみに裏話…
今日のマーラーでは、なんとパティがついに風邪でダウンしてしまい、演奏メンバーがマイナス1に…
直前の出来事に、エキストラを雇うこともできず、彼女のパートを他のメンバーに振り分け、無謀な掛け持ちで何とかこなしたものの、凄まじいものだった、ちなみにパティの担当楽器は鍵盤だったらしい…
こんな時も、シンシアは冷静に、全てを円滑にこなせるようにまとめなければならない…危機は自分の成長の機会でもあるかのように、彼女は巧みに、強く逞しく、巨大団体CSOで臆することなく生き抜いていくだろうな…
その華奢で細い体格と、キラっしたかわいい笑顔からは、考えも及ばない、ものすごいエネルギーと信念が彼女にはあるのは、フィラデルフィアでの学生時代から知っていたけどね…。


因みに、彼女、今年のPMFで2週間、講師として札幌へやってきます。

また会えるかな…、楽しみにしています。

今回のアジアツアーでは、あと数日間、日本にいて、香港・北京・上海に行くそうです。

グッドラック!

最新の画像もっと見る

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。