R1の故障で
メーカーから 設計の
渚くんが来た
全然 男っ気の無い
杏奈が まとわりついて
『 おはようございます
杏奈です
趣味は 何ですか?』
横にいた品管の部長が
『 杏奈 婚活パーティー
じゃない ここ 会社だぞ!』
『 すみません 渚くん
好きな タイプは‥?』
歯止めが効かない 本厄女
ここは 杏奈独占の婚活パーティー
瞬 愛
恋に 堕ちた
渚くんが 故障について 質問しても
杏奈は 渚くんを 見つめて
『 line 交換しませんか?』
『 兄弟は何人いますか?』
『 今日は どこに宿泊ですか?』
草食獣が 肉食獣に
追い詰められてる
杏奈の 容赦ない ハンティング
ネルトン状態
品管の部長も 困り果て
『 杏奈 R1に 渚くん 連れって‥』
杏奈は 照れ臭そうに
『 渚くん 行こう!』
( このまま 一緒に
会社を出たかった)
R1には 清が商品を積んでた
当然 壊したのは 清だから
バツゲームにさえ 見える。
杏奈が 指差して
『 あっ コイツが壊した バカ清 』
『 こんにちは 清さんですね!』
『 渚くん
清で いいから』
清は 直ぐ飽きて 手を抜いて
iPhone11の自慢をする。
今更 11の自慢されても
言葉に 詰まって
『 渚くん 清に積ませて
お昼 近くにある
イタリアンに行こうよ』
『 僕は R1の TSに来てるから
清さん連れていってあげて』
『 清には イタリアンは まだ早い』
『 そう言わずに 清さんを』
『 バカ 移るから ヤダ!』
『 バカって言葉は ‥ 禁句です』
『 だって バカだし 』
渚くんは R1のTSに入った。
清は 渚くんにまで
白鳥当番の名刺を配ってる
渚くんはR2も 沈黙してるのに
気づいて
『 杏奈さん R2も沈黙してる
ホントは タンデム機です?』
『 清のバカが 悪戯して 正面衝突
させたんだって‥』
渚くんは 清の顔を しみじみ見て
『 清さん もうR1に触らないで
くださいね!』
『 ほーら みろ 清 バーカ』
杏奈は 清の事を 渚くんに
話して‥‥
ときどき iPhoneで渚くんを
隠し撮りして
( この チャンス 逃すか?
既成事実 つくってやる )
杏奈は ‥ 妄想に耽って
‥‥‥