富岡八幡事件で明らかになった 神社の「宮司」とお金

そうなんだ

トトメス5世

富岡八幡事件で明らかになった 神社の「宮司」とお金

初詣だけで20万人、各自千円を使うと2億円になり、一部は宮司の収入になる

富岡八幡事件
東京都江東区の富岡八幡宮近くで12月7日、富岡八幡宮の宮司ら3人が倒れているのが発見されました。
警察の捜査で1人は宮司、もう1人は元宮司で現宮司の弟、1人は元宮司の妻だったと判明し、弟の元宮司夫婦が姉の現宮司を襲ったと分かった。事件は宮司の座を巡って姉弟が争った結果起きたと見られ、宮司や神社の背景が注目された。

富岡八幡宮は寛永4年(1627年)に創建され、徳川将軍家の庇護を受けて繁栄し、現在も多くの参拝客を集めている。そして参拝客や信徒は多くの金を神社にもたらすのだが、大神社の宮司は思ったより高待遇で、高給を得る職業だった。富岡八幡宮の宮司は世襲であり、弟の元宮司は1990年代に父親のあとを継いだが、2001年に素行不良で解任された。
父親が宮司に一時的に復帰したあとで、2010年頃からは禰宜(ねぎ)だった姉が、事実上の宮司職を務めていた。富岡八幡宮は姉を正式な宮司にするため、神社本庁に願い出たが、神社本庁は回答せず承認しなかった。無視される状態が続いたため、2017年になって富岡八幡宮は9月28日に神社本庁から離脱したばかりだった。

神社と金

神社本庁は「庁」と名乗っているが日本政府とは関係がなく、仏教の総本山のような立場に近い。
姉が女だったから宮司になれないという事ではなく、全国的には女性の宮司はかなり存在している。統計によると22,000人の神職のうち、女性の神職は約3,000人で、神社本庁が姉を拒否した理由は良く分からない

神社は全国に8万存在し、このうち神職が常駐しているのは1万ほどで、神職の人数は2万人、宮司の人数は1万人ほどだそうです。神社の長は宮司なので、宮司がいない神社は無人、中小の神社では1人の宮司が複数の神社の宮司を「かけもち」しています。なお神主という職業は存在せず、宗教的な概念あるいは通称だということです。
弟が解任された理由は放蕩、遊興三昧に明け暮れて素行不良だったからとされていて、宮司に復帰したい理由も金目当てだったようです。

富岡八幡宮のような大神社では参拝や売上げなどで集まる金も巨額であり、社長にあたる宮司の報酬も巨額です。宮司の下には多くの神職が働いており、組織運営上神社本庁は男性宮司にしたかったのかも知れません。

神社の格差問題
中小の神社には女性宮司も多いが、全国的に知られている大神社の多くは宮司が男性で占められている。
社本庁の規定では宮司の年収は300万から500万だが、その他に「副収入」があると言われている。
つまり神社本庁からの給料は最高500万円ほどだが、各神社が稼いだ収入の一部は宮司のものになる。
最近神社が神社本庁から離脱する動きを見せているのは、本庁に給料を出してもらわなくてもやっていけるからでしょう。

逆に富岡八幡宮のような神社では、上納金を取られるだけ損であり、ほとんどメリットはありません
ただ高収入で上納金が多い神社が離脱してしまったら、収入のない小さな神社は維持費や神職への給料が払えなくなるでしょう。
明治神宮クラスで数千万円、氏子数十軒の神社で3万円以下とされているので、富岡八幡宮は数千万円を支払っていたでしょう。
解任された弟の元宮司は、1億2000万円もの退職金を受け取り、しかも生涯月30万円の年金を保証されていたというから、放り出された訳ではない。また弟は高級クラブに入り浸って、湯水のように金を浪費していたと言われているので、宮司には相当な「副収入」があった。

富岡八幡宮の宮司の実際の年収は、おそらく数千万円だっただろうと推測されます。
なお神社の多くは人手不足であり、一部の大神社を除くと世襲でなければ後継者を確保できない。
またお金が余っていて神社庁を離脱できる神社というのも、多くの参拝客を集める有名神社だけです。

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