日米安保条約は米国の「庇護国」としての日本との約束事でしかない

宮崎正弘
オバマ大統領のアジア歴訪に米国マスコミは辛辣、冷淡

ワシントンは日本の非現実的政権をはじめは嗤い、そのうち愕然とし、茫然となり、いまや怒りにかわってきた。

もし万が一、日米が「対等」なら自前の防衛力の構築が第一ではないのか。
つまり米軍との共同作戦が主ではなく、従となり、自衛隊は国軍と生まれ変わる用意があるのか?

日本がもし主権国家であるとすれば、外国の軍隊は一日も早く日本から出て行って貰うのが筋

現在の条約は主権国家同士のものではなく徹底的に米国の「庇護国」としての日本との約束事でしかないのだ。
そういう現実を飲み込めないで対等を唱えるなど、万年野党だった所為か、民主党の多くが、現実の政治感覚に乏しく、というより正真正銘の愚鈍である

オバマもまた現実離れの口舌の徒

日本は過去半世紀に亘ってアメリカに守られた。日米安保条約のお陰で防衛努力を適当に誤魔化してきた。

この「平和の代償」は日本人から自立独立の精神を奪った。
経済繁栄は日本人を幸福にしたか? GDP神話が崩れたあと、日本の未来を薔薇色に描くエコノミストも未来学者もいなくなった。マスコミと日教組と自民党政治が民主主義を根底から誤解した。
日本人は魂を奪われ、歴史と伝統とモラルを失った。あまりにも高い代償を支払ってきた結果、安全保障のイロハも知らない首相、外相が日本丸を操舵しようとし、世界の現実に正面から激突し、立ち往生しているというのが、いまのポンチ絵だろう
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 元気な80歳な... 東京23区の保... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。