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森永卓郎さんは体重減で56キロに…「がん悪液質」で痩せない生活改善を
森永卓郎さんは体重減で56キロに…「がん悪液質」で痩せない生活改善を|Dr.中川 がんサバイバーの知恵
「体重が落ちちゃって……。いまね、56キロしかないんですよ」
出演したラジオ番組でこう語ったのは、すい臓がんで闘病中の経済アナリストの森永卓郎さんです。体調を心配した司会者にしっかり食事をとるよう勧められると、「お腹はすくんですよ。だけど、すぐお腹いっぱいになっちゃう」とこたえたといいます。
進行がんで痩せるのには、いくつか理由があります。その1つが、がん悪液質です。がん悪液質とは、がんがあることで体重が減り、筋肉が減る病態を指します。一般の方は、「がんで痩せるのは仕方ない」と思っているかもしれませんが、悪液質にきちんと対処して急激な体重減少をストップできれば、治療を続けられて生存率が改善することが分かってきたのです。
国際的には「過去6カ月に5%を超える体重減少」「2%を超える体重減少かつBMI20未満」のうちいずれかに当てはまると診断されます。BMIは体格指数で、体重(キロ)を身長(メートル)で2回割って得られる数値です。進行度で分けると前悪液質、悪液質、不応性悪液質の3段階で、不応性では抗がん剤治療ができません。前悪液質の段階で食い止めることが肝心です。
京都府立医大の研究グループによると、進行肺がん406人を追跡したところ、治療前の体重減少が大きいほど生存率が低いという結果が得られています。この点からも早期の悪液質対策が重要です。
では、どうするか。運動療法や食事療法、薬物療法などを組み合わせて集学的な治療が効果を上げています。運動療法では下肢を中心とした筋トレや有酸素運動が効果的で、食事療法はサプリメントなどの使用も含めて栄養バランスの改善が必要です。こうしたことに並行して、悪液質治療薬として登場した薬剤アナモレリン塩酸塩を組み合わせます。
この薬は承認から3年ほどで、まだあまり使われていません。進行がんでは初診時に半数、終末期には8割が悪液質になるとされますから、この薬はもっと使われてよいと思います。
悪液質には、なりやすいがんがあり、すい臓がんや胃がん、食道がん、頭頚部がん、肺がん、大腸がんはなりやすい。逆に血液がん、乳がん、前立腺がんなどは低リスクです。
いまのところ薬の適応は非小細胞肺がん、胃がん、すい臓がん、大腸がんの4つ。これからの適応拡大が待たれますが、男性は3人に2人、女性は2人に1人ががんになる時代ですから、もしがんになったら痩せないための生活改善は必須の対策です。
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