医師不足の真の原因

川上恭司
医師不足の真の原因

ここ10年、起こって来たことを検証してみますと、大変なことが解って
きます。

 例1:小児科医不足:夜間救急は、以前は内科医も小児を診察していま
したが、「専門医でなければ診るべからず」の風潮が広まり、訴訟でも
負けてしまう
状況となったため、内科医が診なくなりました。その結果、
小児科医不足です。

 例2:麻酔科医不足:以前は外科医も協力して麻酔をかけ、全員野球
でしたが、ある時機から「麻酔標榜医以外は麻酔をかけることまかりな
らぬ!
」となり、結局、麻酔医不足です。

 例3:産婦人科医不足:これも同様、産婆さんが“とりあげていた”
ものを、産科医が権限を取り上げ、挙句の果ては産科と婦人科に分離し
はじめ、「あたしゃ、癌が専門だから、出産なんかね~~~」と、結果、
タライ回しです。

ここに見てくる構図はすべて「医療の質を上げるためには、より専門に
特化しなくてはならない」を旗印に組織をどんどんと肥大化させていく
官僚構造なのです。まるで霞が関と一緒です


専門化させればさせるほど、教授を量産(失業対策に貢献)させること
ができますし、学会もそれぞれに創り、「専門医以外は診療することま
かりならぬ」と、既得権益擁護に走るのです。まるで、中世ギルド社会
です。


専門医をありがたがらない風潮を社会に醸造させることも必要です。

この通りでしょう
専門化 したければ どうぞ
しかし 他者を 排除しないで やれ


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