ネジャド大統領就任祝賀パーテイは閑古鳥

佐々木良昭
R・フィスクの記事に関するお詫び
6月24日に私が書いたロバート・フィスク氏の記事について、早とちりをしていたようです。
ロバート・フィスク氏は「怪文書」という取り扱いだったようですが、私はてっきりそれを内相がハメネイ師にあてた文書の話として受け止めていました。
 そうは言っても数字があまりにも不可解だったので、真実はやがてわかるだろうというくくりかたをしたのです。
 ロバート・フィスク氏は、怪文書がデモ参加者の間で、配られていたということだったようです。
 TNFUKさんが、私の間違いをご指摘くださり、その間違いに気が付きました。大量のデータに目を通しているため、「アレッツ」と思うタイトルの記事を先入観で読んでしまう場合が多々あります。
 ご指摘くださった方に感謝します。
読者のみなさんにはお詫びいた

ネジャド大統領就任祝賀パーテイは閑古鳥
6月24日に行われた、アハマド・ネジャド大統領の再選にともなう、祝賀パーテイが行われたが、なんと290人の国会議員のうち、出席した議員の数は、105人にとどまったということだ。
 BBCがこのニュースの前に、欠席者の数が105人と報じ、あわてて訂正記事を流している。つまり、290人の国会議員のうち、105人しか参加しないということはどう考えても、想像の域を超えていたということだ。
 簡単に判断してしまえば、290人の国会議員のうち、185人が反アハマド・ネジャドであり、残りの105人がアハマド・ネジャド支持派だ、といえるのではないか。
この反アハマド・ネジャド派の数から推測すれば、ムサヴィ氏の当選は確実だった、とも想像できよう。もちろん、選挙結果が発表された後の、政府によるデモ隊に対する、対応を見て反対側に回った議員たちも、多数いようが。
 その辺の想像とは別に、ほぼ確実に言えることは、国会議員のほぼ3分の2が、アハマド・ネジャド大統領に見切りをつけ、ハメネイ師に対しても、反対の立場を示したということだ。
 もし、彼らがハメネイ師に対して従うのであれば、ハメネイ師が当選を認めた、アハマド・ネジャド氏の大統領就任祝賀会に、出席しないわけがない。つまり、3分の2の国会議員がアハマド・ネジャド大統領に、NOの意思表示をし、ハメネイ師に対しても、同様にNOの意思表示をしたということだ。
 日本人にはあまりピンと来ないだろうが、イランをはじめ途上国では、国家の最高権力者の意向に、反旗を翻すということは、場合によっては命すらも、失うことになるのだから、今回の、要は明確な形でのNOは、現政権に対し相当多くのイラン国民が、反発を強めている証しであろう。
 こうした状況を見ていると、今後、何週間か何カ月の間に、イラン国内で大きな変化が起こることを、予測しておくべきではないか
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