実験場の跡地にはラスベガスという都市が建設された
アメリカは200回もの地上核実験を行い800回の地下核実験を行ったが、その結果国土の大半が放射能汚染され日本より多く被爆者が発生した
核保有国の被爆者は日本より多い
8月の原爆の日には毎年日本の被爆者を追悼する式典や、被爆者支援集会が開かれる
あまり知られていないが原爆や核兵器は、使用された国より使用した国の方が何倍も被爆者が多く、日本よりアメリカのほうが多く被爆しています
日本は核爆発2回だがアメリカは核実験合計1000回で地上200回、地下800回爆発しています
因みにソ連は700回で地上200回、中国・フランス・イギリスが数十回づつとなっていて、1960年代まで核実験の殆どが大気圏中で行われ放射性物質が地上に放出されました
よく福島原発の事故で「核爆発が起きた」という人が居ますが、爆発したのは建屋だけで、本体は爆発していません
福島で放出されたのは建屋内の冷却水や空気中に含まれていた放射性物質で、本物の核爆発と比較すると微量です
原子爆弾や水素爆弾の威力を現すのによく「長崎原爆の数百倍」という表現が用いられます
広島・長崎タイプは最初期の原爆なので、威力も放出する放射性物質も後の実験で使用したタイプよりずっと少なかった
こう考えるとアメリカ、ソ連では核実験で日本の数百倍の放射性物質が放出されたのが分かると思います
アメリカでは破壊力が大きい核実験は地下で行われ、地上では小型爆弾の実験が行われたが、地下だから無害だったという主張は甲状腺検査などで疑わしくなっている
しかも日本の2発の原爆は日本政府が調査し治療と保障にあたったが、アメリカでは最高軍事機密なので調査しなかった
ましてソ連や中国では被爆者自体が存在しない事になっています
投下された日本より、投下したアメリカの被害が大きいとしたら、究極の『アホ兵器』と言えます
一時ネットで有名になった事件に「シルクロード事件」というのがありました
1980年代にNHKが放送した「シルクロード」という超大作ドキュメント番組の取材地の多くが、実験場跡地でした
番組を見た多くの日本人が観光目的でシルクロードを旅行し、10万人以上が被爆したと推定されています
もっとも広島を旅行しても被爆しないように、数十年前の実験場を旅行しても健康被害は起きないと考えられています
🖼️画像:核実験場に近いほど甲状腺被害が多い。広島・長崎・福島にこうした片寄りは無い
アメリカの被爆者
アメリカは太平洋上のビキニ環礁などで核実験を行いましたが、事故が多発して世界中から非難を浴び本国のネバダ砂漠などで大規模な核実験を繰り返すようになった
ネバダでは約100回の地上核実験と約800回の地下核実験が行われたと推測されている
自国本土の地表での核実験となると、アメリカは非常に少なく43KT(キロトン)しか行っていない
ソ連は400KT、中国が4000KTと共産国で多くなっている
中国は自国本土では核実験を行わず、周辺国のウイグルなどで大半の核実験を行ったとみられている
大雑把に考えてソ連ではアメリカの10倍、中国では100倍の被爆者が存在するが、国家機密に隠されたままです
本国内の砂漠なら他国から文句を言われる筋合いは無かったが、自国民に多くの被爆者を出した
特に放射能の知識が不十分だった初期には観光客みたいなノリで軍人が見物したり、周囲に兵士を立たせていた
アメリカでは実験で被爆した兵士の告発が残されていて、上官に呼ばれて爆心地から2キロほど離れた地点に置き去りにされた
事前に「レントゲン写真より安全だ」と説明されたが、「絶対に訴えない」という誓約書にサインさせられた
その後(彼によると)モルモット小隊は爆心地の中心まで歩かされて、その後帰還して放射能を測定された
このような被害に遭った人を「アトミックソルジャー」と呼んでいる
ずっと後になって米政府が公表した資料では、核実験で米国民1万人以上がなくなっていました
広島・長崎と違って直撃したわけではないから、被爆者は1万人よりかなり多いと推測できる
少なく見ても数十万人、もしかしたら百万人以上ではないかと思えるが国家機密なので調査した事がない
それどころではなく地下核実験でも大量の放射性物質が国土に蓄積された結果、明らかな甲状腺異常が全土で発生している
これが核実験の影響だとすると、全米の被爆者は数千万人にも達している
当然誰一人として被爆者の保障を受けられず、それどころか兵士は実験に立ち会ったことを口外すれば罪に問われる
因みに核実験で廃墟になった跡地の近くに建設されたのが、ラスベガスという街です
ソ連ではこの10倍、中国では100倍の被害が起きていた筈です
🎦動画:実験として被ばくさせられる兵士たち。彼らはこの事を話しただけで逮捕されるという署名をさせられた