大紀元
<在日中国人の目> 東日本大地震の「死者名簿」と四川大地震の「死者隠蔽」
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2008年に起きた四川大地震で校舎でなくなった子ども達。この地震で倒壊した校舎の下敷きになって亡くなった生徒の数は1万9065人に上り(同年11月、四川省副省長の発表)、これは9万人以上とされる死者・行方不明者の全体の2割を超えている・・・・
四川省の作家・譚作人氏は震災後に、校舎倒壊で亡くなった子ども達のリストと、不正建築により崩壊した多くの学校に関する調査報告をまとめたものの、出版しようとした矢先に、「国家政権転覆煽動罪」の容疑で5年の禁固刑を言い渡された。また、陳情を続ける遺族らも当局によって監禁・強制送還されている。
そして、地震発生から2年、ようやく昨年4月に、中国の著名な建築家・艾未未氏がネットで5212名の死亡した生徒の名簿を公開することにこぎつけた。艾氏もその後、私服警官による尾行や監視、軟禁に遭っている。
同じく小中学校の校舎が、中国では子ども達の命を葬る墓場となり、日本では人々の避難所となり、心のよりどころとなっている。東日本大震災後、多くの中国人がその対照的な光景に衝撃を受けた。「日本の大地震は天災のみ。四川大地震は天災に、多大なる人災が重なった結果」とネットユーザーが憤慨する。