中国で EVが 売れる仕組み

なるほど こういう規制が あるんですね

トトメス5世

中国でお金があっても自動車を買えない人が増加

北京でガソリン車のナンバーは平均72年待ちだが、EVは数回でもらえる

高額な中国の自動車価格
中国では政府の自動車購入規制によって、自動車購入がますます困難になっている。もともと中国では自動車は日本より高価格だが、ナンバー規制によって富裕層でも購入が困難になっている。
中国での自動車販売価格は、カムリは20万元(約330万円)からで日本とほぼ同じ。
だが高級車ほど中国の販売価格は割高になり、ランドクルーザーは日本で472万円からなのに対し、中国では145万元(約2380万円)で販売されている。

理由のひとつが高級車は税率が高いのもあるが、もうひとつの理由は、「富裕層は価格を高くしたほうが喜ぶ」と言われている。
どうせ自動車を買うなら500万円より1000万円のほうが自慢できるというわけで、価格を上げたほうが喜ばれる。

中国人といっても皆が金持ちのわけではないのに自動車が売れる理由は、自尊心やステータスを満足させるからとされている。
富裕層はお金さえ払えば車を買えるかというと、中国では先にナンバー交付を受けないと購入できない。このナンバー取得が最大の難関で、自動車そのものを買うよりも難しくなっている。

ナンバー争奪戦
中国は上海や北京などの大気汚染が問題になり、都市部では自動車の乗り入れ規制が行われています。上海なら上海当局が走行許可を出したナンバープレートでないと、市内を走行することができない
田舎では簡単にナンバーを交付する役所もあるが、それでは都市部を走れないので意味がなくなる。

ナンバーは2ヶ月に一度抽選が行われるが、2018年に北京のナンバー抽選は競争率430倍だった。上海は22倍だったがこちらはオークション制で、平均落札額が150万円だった。
つまり北京では平均72年またないとナンバーを取得できず、上海ではナンバー取得に150万円かかる。

上海では金さえあればナンバーを落札できるが、北京では富裕層でさえナンバー取得は困難になった。そこで出てきた抜け道はEVで、大気汚染を引き起こさないので、ガソリン車より容易にナンバーを取得できる。
EVにナンバー制限があるのは北京、上海など3都市だけで、競争率も数倍程度なので何回も応募すれば取得できる。

中国では50万台ものEVが売れたが、ナンバー制限でガソリン車の購入を諦めた人が買っている。
好きでEVを買っているのではなく、それしか選択肢がない。

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