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驚きの生存戦略…!高山植物はマイナス196度の環境でも枯れない、まさかの生態
驚きの生存戦略…!高山植物はマイナス196度の環境でも枯れない、まさかの生態(週刊現代) @gendai_biz
森林限界」の上の世界
日本は約7割が山地で、そのほとんどが森に覆われている。ある一定の標高に達すると、森が消える。気温が低すぎて、森ができない「森林限界」である。背の高い樹木がない開放的な地帯。そこに根を張るのが高山植物だ。
高山植物は過酷な環境で、どのように生きているのか。高山帯では絶えず強風が吹き、地上より20~40%強い紫外線が降り注ぐ。さらに冬になれば、気温はマイナス20度を下回り、地面は厚い雪で覆われる。
植物が天に向かって伸びるのは、日光をたくさん浴びて、光合成するためだ。しかし、高山では幹を伸ばすと、風に押し倒されてしまう。だから、高山植物は地表を這うように生育する。地表は太陽光で温められるため極寒でも耐えられる。周りに背の高い樹木はないので、日光も充分に浴びることができるのだ。
強い紫外線や極寒にも耐える
強い紫外線も死活問題だ。とくに細胞壁が未発達な若葉は悪影響を受けやすい。コケモモは紫外線を吸収する効果がある真っ赤なアントシアニン色素で若葉をコーティングすることで紫外線をガードしている。そして、十分に成長すると葉が緑色に変化し、光合成を始めるようになる。
高山植物は耐寒性も凄まじい。細胞内の糖やアミノ酸の濃度を高めることで凝固点を下げ、凍結を防いでいる。気温低下を感知し、濃度変化を行う。ガンコウランやコケモモなどの常緑性の高山植物は、その過程で葉の色を緑色から紫色へと変化させる。まるで衣替えのように冬モードへとスイッチを切り替えるのだ。
冬モードに入った高山植物はなんとマイナス196度の液体窒素に浸した後、常温に戻しても、細胞が壊れず生存していたという研究もある。
ちなみに、地球上の最低気温は南極大陸で観測されたマイナス98度。つまり、高山植物は自然では起こり得ない超極寒の環境でも生き残る潜在能力を持っていることになる。
厳しい環境で生きる高山植物は、小さく鮮やかな見た目からは想像できないパワフルな能力を内に秘めているのだ。
「週刊現代」2022年10月15・22日号より
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