ハマスの残虐を祝う人々と「共生」できるか イスラム思想研究者・飯山陽

産経

ハマスの残虐を祝う人々と「共生」できるか イスラム思想研究者・飯山陽

イスラム原理主義組織ハマスが10月7日、イスラエルに対する大規模な無差別テロ攻撃を開始し、イスラエル側に多数の死傷者が出たことが報じられると、西側諸国の主要都市で奇妙な現象が確認された。パレスチナの旗や過激組織「イスラム国」(IS)の旗を掲げる人々が数千人規模で街頭に繰り出しハマスの作戦成功を祝ったのだ。

ロンドンのイスラエル大使館前には5千人以上が集まり一部は暴徒化した。パリでは数千人が警官隊と衝突、仏政府はパレスチナを支持するデモを禁じた。ベルリンや米ニューヨーク、カナダのトロントなどでも同様の光景が見られた。

ハマスは非武装の民間人を急襲し、赤ちゃんを惨殺し、妊婦の腹部を切り裂いて胎児を引きずり出し、若い女性をレイプして殺し、シェルターに逃げた家族を生きたまま焼いた。これを「祝う」という感覚は日本の常識とは相いれない。

 

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でも 緑色の部分 ここまで はっきり書いているの

他になし

具体的に訴えるのが 効果的というのは 正しい

 その例↓

舞台『ジュリアス・シーザー』解説と見どころ | PARCO STAGE BLOG -ブログ- | PARCO STAGE -パルコステージ-

 

民衆は、ブルータスが切々と説く独裁者シーザーの危険について納得し、暗殺は必要なことだったと支持の声を上げます。ところがアントニーが遺骸を見せながら、弁舌巧みにシーザーからローマが得た多くの恩恵を思い出させ、とどめにシーザーの遺言状の中に「死後、ローマ市民に一律の金を渡すように」との記述があることを話すと、民衆は一転して怒りを燃え上がらせ、暗殺者たちに復讐する暴徒と化すのです

 

『アントニーのシーザー追悼演説 Mark Antony's Funeral Oration』

 ③

シェークスピアの“周囲を味方につける”スピーチ術

 

反対意見の相手を攻めず、事実を提示

 以上

 

 

日本はパレスチナ寄り? 飯山陽氏「ハマスの攻撃はテロ。岸田総理は中立を履き違えている」(ABEMA TIMES) - Yahoo!ニュース

 

 

ニュースで報じない「ハマスの最終目的」とは?日本のメディアが“中立であるフリもしない”理由(日刊SPA!)|dメニューニュース

 パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム過激派テロ組織「ハマス」が突如イスラエルを攻撃。軍事衝突が激しさを増すなかで、双方の死者は2800人を超えた(13日時点)。
 イスラエル・パレスチナ情勢に関心が高まるなかで、これまで日本メディアが報じてきた中東和平問題がいかに偏向的なものであったか、イスラム思想研究者の飯山陽氏は指摘する。

<本記事は飯山陽著『中東問題再考』(育鵬社刊)の一部を抜粋・再構成したものです。※肩書は当時のもの>

◆中東和平問題への外務省とメディア・「専門家」の立場の違い

 いわゆる中東和平問題について、日本の外務省は次のように説明しています。

「中東和平問題とは、数次にわたる戦争でイスラエルが占領した土地(ヨルダン川西岸、ガザ地区、ゴラン高原)を、イスラエルの安全を確保しつつパレスチナ人を含むアラブ側に返還して、いかに和平を実現するかという問題です」

 ここでなぜ外務省の説明を引用したかというと、中東和平問題はどの立場に立つかによって、全く異なる言説、主張が展開される問題だからです。

 私は日本人であり、この問題についても日本の国益を守るという立場に立って考えるべきだと理解しています。

 外務省の説明で重要なのは、「イスラエルの安全の確保」について明記されている点です。

 外務省は2020年3月には、「中東和平についての日本の立場」という文書を公開しています。ここには、「我が国」の基本的立場として次のようなことが明記されています。

◎早期に、公正で永続的且つ包括的な和平が実現することを期待。
◎イスラエルと将来の独立したパレスチナ国家が平和かつ安全に共存する二国家解決を支持。
◎交渉によってのみ解決されるべきものであり、暴力は固く拒絶されなければならない。

 つまり、日本は中東和平問題について、イスラエルとパレスチナのどちらに肩入れすることもなく、イスラエルの自衛権を認め、二国家が共存することを支持し、問題解決の手段としての「暴力の行使」に反対しているということです。

 ところが、日本のメディアや「専門家」の立場は、これとは全く異なります。

 彼らはパレスチナを強く支持して、イスラエルを憎悪・敵視しています。

 パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム過激派テロ組織ハマスの暴力の行使については、イスラエルの軍事力に比べて「圧倒的な差がある」と言って非対称性を強調することで論点をずらして擁護したり、あるいは「抵抗運動」だと賛美したりする一方で、イスラエルの自衛権を否定します。

◆「軍事力に圧倒的な差がある」を理由に正当化されたロケット弾攻撃

中東問題再考 2021年5月、ハマスがイスラエルに4300発以上のロケット弾を撃ち込み、イスラエルが報復する戦争が発生したことについて、NHKはウェブサイトの「中東解体新書」というコーナーにある「彼女が流した涙のワケ」という記事で、次のように解説しています。

「2021年5月、イスラエルとガザ地区の武装勢力の間で武力衝突が起きた。衝突は11日間におよび、イスラエルによる激しい空爆が行われたガザ地区では256人が死亡した」

 NHKは、ハマスがイスラエルの民間人に対して無差別ロケット弾攻撃を行い、イスラエルの民間人12人を殺害したことには言及せず、イスラエル側が一方的にガザの民間人を虐殺したかのような印象を与え、ガザの人はかわいそうだと同情を誘うような書き方をしています。

 加えてNHKは次のように解説します。

「軍事力には圧倒的な差がある。イスラエル軍は、最新鋭戦闘機や迎撃システムを備えるが、ハマスは、田畑や住宅街などからロケット弾などによる攻撃を仕掛けていると指摘される」

 武装組織が民間人を無差別攻撃することは戦争犯罪であり、非難されるべきはずです。

 ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)は2021年8月、ハマスが5月に「イスラエルの都市に向けて無誘導ロケット数千発を発射したことで、無差別攻撃を禁止する戦時法に著しく違反した」と述べました。

 HRWの中東・北アフリカ局長代理エリック・ゴールドスタインは、「ハマス当局はイスラエルによる侵害行為を指摘することで、民間人を無差別に殺傷する違法なロケット弾攻撃を正当化しようと試みるのをやめるべきだ」と批判しています。

 ところがなぜかNHKは、ハマスがロケット弾という安い武器を使っており、イスラエルの「最新鋭の武器」とは「圧倒的な差」があるといってこれが非対称戦争であることを強調する一方、ハマスが民間人を標的に無差別攻撃を行ったことについては非難しません。

 ハマスがエルサレムの守護者を自称しながら、守るべきはずのエルサレムに率先してロケット弾を撃ち込む矛盾についても、NHKは決して指摘しません。

 エルサレムには守るべきはずのパレスチナ人も多く居住しています。NHKはもちろん、その矛盾も指摘しません。

「圧倒的な差」を強調するのは、こうした矛盾やハマスの戦争犯罪から人々の目を逸らすための常套手段です。

◆パレスチナはイスラエルに一方的に攻撃されているのか?

 NHKだけではなく、異様なまでにパレスチナに肩入れする他のメディアの記者も「圧倒的な差」を強調します。

 朝日新聞のエルサレム支局長である清宮涼も「永田町から空爆の現場へ これが『天井のない監獄』か」という記事で、「イスラエルとハマスは圧倒的な軍事力の差がある」とし、イスラエルがパレスチナを占領し、ガザを経済封鎖し、対立感情を煽っているから「和平問題の解決は、遠のく一方」だとイスラエルを一方的に非難しました。

 放送大学名誉教授の高橋和夫は朝日放送「教えて!ニュースライブ 正義のミカタ」に出演し、「パレスチナ いじめがイヤで やり返す」という自作の句を披露し、この戦争の契機について、「エルサレムの旧市街にあるアルアクサーというモスクがあるんですけど、そこでイスラム教徒がお祈りをしていたらイスラエルの警察が来てガス弾を投げ込んだりして、なんだ!という怒りが爆発したところがあって、ハマスとしては、これは立たざるを得ないとなって、ミサイルを撃った」と解説しました。

 これを見た視聴者は、「そうか、イスラエルというのは平和的に礼拝していたイスラム教徒に突然ガス弾を撃ち込むような乱暴狼藉を働いたのか、とんでもない奴らではないか、これでは『いじめ』られたハマスが『やり返す』のもいたし方あるまい」と納得するでしょう。

 しかしこれは、ハマス側の一方的な説明です。実際はアクサーモスクのある神殿の丘で、暴徒化した数百人のパレスチナ人がイスラエル警察に向かって石や瓶などを投げ始めたため、警察が対策を開始したのであり、イスラエル警官の中にはパレスチナ人に石で顔を殴られ負傷した人もいました。

 イスラエル警察は、「我々は宗教の自由を利用して、数百人の礼拝者が暴動を起こし、秩序を乱し、あらゆる形態の暴力を振るい、警察官に危害を加えようとすることを許さない」と声明を出しています。

 神殿の丘でハマスの旗を振る男の映像は、この攻撃にハマスが関与していたことを示唆してもいます。

◆日本メディアによるイスラエルへの悪質な印象操作

中東問題再考 高橋の「平和的に礼拝をしていたパレスチナ人をイスラエル警察が蹂躙した」という解説は、日本人に対し、パレスチナ人はかわいそうだと同情を誘い、テロリストはハマスではなくイスラエルの方だ、と印象操作するための偏向解説であり、これ自体がハマスのプロパガンダそのものです。

 また高橋は、「ハマスとしては、これは立たざるを得ないとなって、ミサイルを撃った」と躊躇なく正当化していますが、民間人に対する無差別攻撃は戦争犯罪です。

 高橋は「いじめ」られたからといって、この戦争犯罪を許容していますが、「いじめ」があろうとなかろうと戦争犯罪が正当化・許容されるようなことがあってはならないはずです。

 高橋はこの戦争の実態についても、「イスラエルとハマスが戦争してるっていうと、同等にやってるような感じですけど、全然そんなことなくて、阪神タイガースとリトルリーグみたいなもんで、ハマスなんかほんとにもう……」と、「弱くても頑張るハマス」像を強調しています。

 NHK同様、判官贔屓をよしとする日本人の人情に付け込み、「弱くても頑張るハマス」を応援すべきだと誘導しているのです。

 しかしリトルリーグに参加しているのは野球を愛する少年少女であり、彼らは殺意を持って民間人に対する無差別テロを実行したりしません。

 卑劣な無差別テロ攻撃を繰り返すハマスをリトルリーグに例えるのは、実に不適切にして悪質な印象操作です。

 テレビでこのような放言が「専門家」の解説としてまかり通っているのは、どうせ誰も本当のことなど知るまいと高を括っているからです。

◆迎撃しなければ多数のイスラエル国民が犠牲になる

 この戦争をガザの境界線で取材したTBS中東支局長の須賀川拓は、現場から次のように伝えました。

「ちょっと悲しいのはこの、ガザのハマスだったりイスラミック・ジハードだったりっていうのは、迎撃されるのがわかっていながらこれだけロケットを放ってきて、でこうやって、ほとんどああやって迎撃されるのをわかっていて、で、実際撃って、それに対してものすごい報復を受けるっていうのも絶対わかってるはずなんですけど、で、報復を受けるってことはやっぱりそれだけパレスチナの人々が亡くなってしまう、ってこともわかっていて、それでもなお撃ってくる、撃つしかないのかもしれないし、それ以外にこう、自分たちの考えを伝える方法がないと思ってるのかもしれないですけど、それも極めて悲しい現実ですよね」

 驚くべきは、須賀川にとって「悲しい」のは、ハマスのロケット弾がイスラエルによって迎撃されることだ、という点です。

 イスラエルが迎撃しなければハマスのロケット弾は多数のイスラエル国民を殺傷することになります。

 彼は次のようなツイートもしています。

「私がパレスチナ寄りであることは否定しません。そして、過去に多くの国民を失ったイスラエルが徹底的に危険を排除するのも当然です。戦争に明確な善悪なんてありません。ただ、圧倒的火力で叩き潰すのは…アイアンドームでほぼ全てロケット弾を迎撃し、F15で空爆」

 須賀川は中立であるフリすらしません。しかも「ロケット弾」という語でパレスチナを表現しているように、彼はロケット弾を撃ち、無差別テロ攻撃をするハマスを無意識にパレスチナと同一視しています。

 彼は「戦争に善悪なんてない」とわかったようなことを言いながら、完全に防衛目的の防空システムであるアイアンドームがハマスのロケット弾を迎撃することまでも「圧倒的火力で叩き潰す」と奇妙に悪魔化し、イスラエルの「加害者」の側面を強調して、自分はパレスチナに寄り添うと平然と認めているのですから、明らかにイスラエルは悪という立場をとっています。

 彼の発言は自己矛盾しています。

◆パレスチナ人はハマスの被害者である

中東問題再考 NHKや高橋和夫、須賀川は、イスラム過激派組織ハマスをパレスチナと同一視し、そちらに肩入れすることが正義であり、イスラエルは悪だと信じている、あるいはそう印象操作することが正義だと信じているようです。

 おそらく彼らは、イスラエルとハマスの戦争が非対称戦であり、ハマスが弱いことや、パレスチナはかわいそうだということを全力で強調すれば、判官贔屓で「かわいそう」という言葉に弱く人情に篤い日本人は、必ずパレスチナに同情してイスラエルを憎むようになるだろうと踏んでいるのでしょう。

 しかし、彼らは事実認識の点において間違いを犯し、勘違いをしている、あるいは事実を知っていて隠蔽しています。

 その事実とは、第一にハマスは「安い武器でイスラエルに立ち向かい、かわいそうなパレスチナ人を守る正義の味方」などではなく、「パレスチナ人を抑圧し、利用して戦争犯罪を犯しているテロ組織で、パレスチナ人はハマスの被害者だ」ということです。

 第二にイスラエルは国際的に認められた国家であり、自衛権を有している、ということです。

◆イスラム過激派テロ組織ハマスの目的はイスラエル殲滅

中東問題再考 日本のメディアはハマスを称賛し、その本質を隠蔽することに懸命です。

 朝日新聞と毎日新聞はハマスのことを「イスラム組織」、読売新聞は「イスラム主義組織」、NHKと日経新聞と産経新聞は「イスラム原理主義組織」と説明しています。

 ハマスが日常的にテロを実行し、西側諸国でテロ組織指定されている「イスラム過激派テロ組織」であると明言するメディアはありません。

 既述のようにハマスという名称は、アラビア語の「イスラム抵抗運動」の頭文字をとったものですが、1988年に発表されたハマス憲章はこのイスラム抵抗運動について、イスラム教に基づくプログラムであり、パレスチナの運動であると同時に普遍的運動であると述べ、「どれだけ時間がかかろうと神の約束の実現をめざす」と宣言しています。

「神の約束」については、「最後の審判の日は、イスラム教徒がユダヤ人と戦い、ユダヤ人が石や木の後ろに隠れるようになるまで来ない」という預言者ムハンマドの言葉が引用されています。

 ハマス憲章の冒頭には、ムスリム同胞団設立者ハサン・バンナーの「イスラエルは、以前に他の国を消滅させたように、イスラム教がそれを消滅させるまで存在し続けるだろう」という言葉が引用されています。

 こうした文書から、ハマスの目的がイスラエル殲滅であることは明らかです。

◆米国や英国、カナダはハマスをテロ組織に指定

 これは、同じくイスラエル殲滅を国の目標に掲げるイランが、ハマスを支持・支援する所以でもあります。

 米国のNGOサイモン・ウィーゼンタール・センターが2021年末に発表した「2021年世界で最も反ユダヤ主義的な主体トップ10」の第1位はイラン、第2位はハマスです。

 イランの他にカタールとトルコもハマスに資金援助を行っており、中国もハマスの代表を北京に招くなどハマス寄りの姿勢をとっています。

 ハマス憲章第11条には、「パレスチナの地は、最後の審判の日までイスラム教徒の将来の世代のために聖別されたイスラムのワクフ」と明記されています。

ワクフ」というのは、イスラム法で所有権の移転が禁じられた財産の意です。パレスチナの地の所有権の移転は禁じられているので、そこを不当に占領しているイスラエルは殲滅しなければならない、という論理です。

 さらに第15条は、「敵がイスラムの地の一部を簒奪した時点でジハードは全イスラム教徒にとっての個人的な義務となる」と規定し、世界中の全イスラム教徒にパレスチナ解放のためのジハードへの参加を義務づけています。

 米国や英国、カナダなどがハマスをテロ組織指定しているのは、ハマスがイスラエルとの和平や対話を否定し、ジハードを掲げ、武力によるイスラエル殲滅をめざし、日常的にテロ攻撃を実行しているからです。

◆ハマスは「根本的かつ狂信的な反ユダヤ主義者」である

中東問題再考 ハマスがイスラエルとの和平や対話を否定し、ジハードによる解決のみを信奉していることは、ハマス憲章第13条に「(平和)イニシアチブや、いわゆる平和的解決策、国際会議は、イスラム抵抗運動の原則に反するものである」「パレスチナ問題はジハード以外に解決策はない。

 イニシアチブ、提案、国際会議はすべて時間の無駄であり、無益な運動に過ぎない」とあることからも明らかです。

 従来、ハマスの軍事部門「カッサーム旅団」だけをテロ組織指定してきた英国は2021年11月、ハマスという組織全体をテロ組織指定すると決め、パテル内相はハマスについて「広範で洗練された武器やテロリスト養成施設へのアクセスを含む重大なテロ能力を有しており、長年にわたり重大なテロ暴力に関与してきた」と述べました。

◆ハマスは「根本的かつ狂信的な反ユダヤ主義者」

 さらにパテルは、「ハマスは根本的かつ狂信的な反ユダヤ主義者だ。反ユダヤ主義は永遠の悪であり、私は決して容認しない」と明言しました。

 ハマスが「根本的かつ狂信的な反ユダヤ主義者」であるというのは、日本のメディアや「専門家」が決して明言しないハマスの本質です。

 ハマスが反ユダヤ主義のテロ組織であることが明らかになると、ハマスを擁護し「パレスチナ人がかわいそうだ」と同情を引いたり、感情に訴えて日本の一般大衆をハマスの味方につけるのが難しくなるからでしょう。

 しかしハマスというのは、日本政府が支持する「包括的な和平」や「二国家解決」や「交渉による解決」や「暴力の拒絶」の対極に位置し、それらをことごとく否定する過激派テロ組織だというのが現実です。

 日本のメディアや「専門家」がこのハマスを正義の味方の如く祭り上げるのは、国内的には反政府、反体制活動の一環であり、なおかつ彼らはその体裁で実はテロ支援に加担しているのです。

<飯山陽 構成/日刊SPA!編集部>



【飯山陽】
1976(昭和51)年東京生まれ。イスラム思想研究者。麗澤大学国際問題研究センター客員教授。上智大学文学部史学科卒。東京大学大学院人文社会系研究科アジア文化研究専攻イスラム学専門分野博士課程単位取得退学。博士(文学)。『ニューズウィーク日本版』、産経新聞などで連載中。著書に『中東問題再考』『イスラム教再考』(以上扶桑社新書)、『エジプトの空の下』(晶文社)など。

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