2014年にサンゴ漁船団を取り締まらなかった事で、日本は外国船を取り締まれないのが国際法になった
maxresdefault
http://i.ytimg.com/vi/Xn8TMISHGNM/maxresdefault.jpg


外交音痴だった安倍首相

安倍首相は外国訪問が好きで世界の首脳の中でも外国訪問の記録を作るほど各国を外遊しました。

しかしその成果は日本のお金を外国に投資するだけで、日本が何か見返りを得る事はありませんでした。

安倍首相はニコニコ笑ってお金を配ることが外交と思っていたようで、外国との厳しいやりとりは一切しませんでした。

これが特に目立ったのは中国と韓国に対してで、中韓が日本に文句をつけて日本政府が謝罪したり対処するのが常態化していた。

2020年の現在も尖閣諸島には中国海警などが領海侵犯や接近を繰り返しているが、これは安倍首相が認めてしまったためこうなっています。

尖閣諸島問題は民主党時代に先鋭化したが、安倍首相になって収まるどころかむしろ多発するようになった。


この前触れは2014年に始まり、中国漁船団による沖縄や小笠原諸島でサンゴ密漁事件が発生しました。

最も多きときには日本列島西側を取り巻くように中国漁船1000隻以上が取り囲み、日本漁船は出漁できないほどでした。

安倍首相はこのとき、「中国漁船を一切取り締まるな」と指示し、中国漁船団はやりたい放題サンゴを密漁した


この中国漁船団の中には長いレーダーアンテナを立てて漁をしない船がいて、船団を統率していました。

当時の報道によると「指揮船」には中国公安か中国海軍士官が乗り込み、漁船団に指示を出していました。

また外国メディアによると、漁船団には中国海軍から「給料」や補助金が出ていて、中国政府に雇われていました。


船の建造費用や遠洋航海に耐えられる改修費用なども、中国海軍が出していました。


一度例外を認めれば、それが国際ルールになる

要するにはサンゴ密漁事件とは中国政府と中国海軍が仕組んだヤラセであり、サンゴなどどうでも良かったのです。

中国の狙いは日本を圧迫し外交的に譲歩させることで、狙いはまんまと的中しました。

安倍首相は「絶対に密漁船を取り締まるな」と指示を出したあと、いそいそと北京に出かけていました。

2014年11月10日に北京で、アジア太平洋経済協力会議(APEC)が開催され、安倍首相と習近平の日中首脳会談が実現しました。

ここで安倍首相はサンゴ漁船の話を一切せず、習近平に相槌を打って日中友好などの合意をしてきた。

11月21日に日本政府は突如方針を転換し、サンゴ漁船団の一斉摘発を始め十隻ほどを一時拘束した。


一連の流れを見ると要するに安倍首相は北京で習近平から、「日本が譲歩するなら取り締まっても良い」という許可を貰ってきた。

以降安倍首相と日本政府は中国に頭が上がらなくなり、尖閣諸島周辺に中国軍艦が侵入しても抗議すらしなくなりました。

さらに中国海軍は沖縄本島と宮古島間の国際水域を自由に航行し、空母や巡洋艦や戦闘機の訓練もしているが日本政府は抗議どころか問題視もしていない。

沖縄本島と宮古島間は国際水域だが「国際水域は静穏な利用に限る」との条件があり、静穏かどうかは国際水域を管理する国が決める。

民主政権の時に九州周辺の海峡を中国潜水艦が航行し、「国際水域だから日本は文句を言う筋合いなどない」と総理か閣僚が言っていました。

それを聞くと民主党はバカだなと思いますが、安倍首相も鳩山や菅と同じことをしました。


国際水域だからなんでも自由だというなら、日本海軍の空母艦隊がハワイを包囲して軍事演習しても「アメリカが文句を言う筋合いはない」となるが、その理屈は通用しなかったでしょう。

冷戦時代はソ連の軍港近くの国際海域を通過しただけで拿捕されたり攻撃されるのが日常でした。

もし自国の海域を敵国に使用させれば、それが次からは国際法になり「日本の国際海域をどの国の軍艦も自由に利用していい」というルールになります。


そして安倍首相は沖縄や小笠原や九州周辺の海峡を、中国軍艦が自由に利用していいという国際法を作ってしまいました。

安倍首相は愛国者として右翼から人気があったが、どう見ても売国者でした