50歳以下の人には必要ない毎年の胃がん検診

50歳以下の人には必要ない毎年の胃がん検診
内視鏡検査を選択肢に加え、50歳以上、2年に1回にするべき
[多田 智裕] 2016.5.2

 

バリウム検査しか選べないのは時代遅れ

胃のバリウム検査は胸部レントゲンの150~300倍もの被曝量があるとともに、早期の食道がんはほとんど発見することができません。また、飲んだバリウ ムを排出する際に痔を悪化させたり、便秘になって苦しんだりすることもあります。ですから、医師が胃がん検診を受ける際は、9割近くの人がバリウム検査で はなく胃内視鏡検査を選んで受けています。

2014年度のデータでは、さいたま市民検診で胃内視鏡検査を受けた40~49歳の約4000名のうち胃がんが見つかった人は1人もいません。ちなみに、 50~59歳の方も、約4000名の受診者のうち胃がんが見つかった人はゼロです。つまり、胃がんは60歳以上の方に発症する場合がほとんどなのです

また、1年前に胃がん検診を受けたときは異常がなくてピロリ菌感染もない人であれば、翌年に胃がんを発症する確率は、通常の胃がん検診における胃がん発見率0.1%よりも低い数字になることが見込まれます。つまり、99.9%以上は検診なしでも大丈夫ということです

1件1万5000円のコストをかけて50歳未満の方への胃がん検診を毎年続けるべきなのか、・・議論が必要

 


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