健康に良い放射線レベルは年間100ミリシーベルト

宮崎正弘

(読者の声2)先週、稲博士の低放射線論をご案内しました。
http://www.youtube.com/watch?v=PQcgw9CDYO8
その後、友人からアメリカ ミズーリ大学のラッキー博士も同じ趣旨の、低放射線が体に良いという論文を書いていると教えられました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2592990/
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2592990/pdf/drp-06-0369.pdf

何とタイトルは「Atomic Bomb Health Benifits」すなわち「原爆の健康効果」となっています。これは奇をてらった表現ではありません。なぜかというとこの論文は、広島、長崎の被爆者の追跡調査のデータをもとに書かれたさまざまな論文をもとに、あるレベル(閾値)内の放射線を浴びた人々は、健康障害ではなく、遺伝子異常、ガン、寿命などにおいて、通常の人々よりも、よい数値、すなわちより健康であるという事を実証しているからです。
低放射線は免疫機能を刺激することによって健康に良い効果をもたらす、という稲博士の論と基本的に同じことをいっているわけです。
まだ日本語訳ができていないので上記英文論文をお読みいただくしかありませんが、要点は次のようなものと考えます。
・LNT(Linear No Threshold)ドグマ=殺人放射能という猛毒は高水準のものからゼロまで連続的に害があると言うドグマは間違いであるということ。No ThreshouldではなくThreshould(閾値)というものがあり、それを境に、毒=害ではなく、逆の「益」を与えると言うのが「事実」である。
・通常の妊娠異常が起こる割合は5%ほどであるが、広島長崎の胎児50,689のうち、卵子に対して100グレイ以下の被ばくの場合には、5%以下、1-9ベクレルの場合は3%に低下する。
・長崎の生存者の白血病死亡率(年10万人当り)をみると、0-10グレイの被曝者は4ほど、150グレイのひとは16ほどであるが、31-69グレイのひとの死亡は0である。閾値は80と推測される。
他いろいろなデータが紹介されていますが、要するに「低線量放射線は健康に良い」ということは間違いのないことのようです。
ラッキー博士は宇宙飛行士の健康検査を10年以上にわたって研究し、NASAに報告を出しているようです。結論として、「健康に良い放射線レベルは年間100ミリシーベルト」としているそうです。
20ミリシーベルトを超えそうだと避難させるというおかしなことをよってたかってやっている現状はなんとかすべきだとは思いませんか?
(茂木弘道)

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