民主党オバマ、共和党ハッカビーの人気が急上昇

古森 義久
民主党オバマ、共和党ハッカビーの人気が急上昇

オバマ候補の演説やキャンペーン活動をみていると、彼の政治家としての魅力が単に黒人や少数民族、あるいは貧困という層を超えて、一般米国人の心の琴線に響くという感じが分かってくる。特にクリントン候補とは対照的に、穏健で、柔和で、癒やしなのである。他の候補やブッシュ大統領に対しても、オバマ候補は他の民主党候補が使うような激烈な非難の言葉を使わない。あくまでソフトな語調で、温和な内容で、異見を述べていく、という感じなのである。
 オバマ候補のそんな側面をみると、なるほど、この政治家には黒人や白人の壁を越えて、米国一般の広い対象にアピールする資質があるようだ、と思わされる

旋風を巻き起こす「本格的な保守派」ハッカビー
ハッカビー氏はビル・クリントン前大統領が州知事だったアーカンソー州で1996年から2000年1月まで知事を務めた。現在は52歳、「本格的な保守派」とされる政治家である。キリスト教プロテスタントのバプティスト派の牧師でもある。だから米国の保守派の中枢となるエバンジェリスト(福音派)の支持も強い

ハッカビー候補は非常に雄弁である。さすがに牧師としての長年の経験があるだけあって、複雑な課題を分かりやすく、ユーモア混じりに解説していく能力はきわめて高い。私生活でも1960年代にはロックバンドを結成して、ベースギターの演奏で活躍した。スポーツではフルマラソンに参加しての完走4回、45キロもの減量に成功し、その経験を『ナイフとフォークで墓穴を掘るのはやめなさい』というタイトルの書にまとめて、全米で話題を生んだ。
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