にざかな酒店

あらぬ誤解をかけられている猫

というわけでなまこさんがまだ休みなので何か事あるごとに報告グセのある私が話しかけに行くのですが、その度にもとにゃはするっと私の手元に来てもふもふされるのです。
という事で、実は知らないうちに私に(人間界でいうところの)「GPSでもつけられてるんじゃなーいー?」という疑惑なのでした。
いや、それを疑いたいくらい気がつくとするっといるのです。
しかし姫たんも「(あたちが)やってやりますわっ」とあっさりと侵入して来たむいさんを追っ払いましたしねー。
姫たん男前やわあ。
というわけでにゃんこたちは案外すごい技術を身につけています。人間も進化せなならんで!

ところで、松浦弥太郎さんが昔「人間の収入は人へ与える感動と比例する」なんていう甘いアホな事いうてたみたいですけども「全然そんなことはないわい!!」という話でねー。
重労働の割には甲斐のない仕事なんてそこらにゴロゴロしてますよー本当…。
むしろ重労働の方が甲斐がないわ…。
全くわかってない母親族に子供に「あんなんなっちゃダメ」とか言われるしねえ。
感動と収入は絶対比例してないわー。
もの書く人がこんな「もっともらしい甘い事」いうてるから普通の人がどんどん誤解していくですよ?
だいたい松浦さんて言ってることが中途半端に変人だから暮しの手帖の編集長時代にこの人ふさわしくないってめっちゃ言われたんじゃないんですかねえ…。なまこさんはもともと「花森さん自体がど変人じゃん!!」って言いますけども。
意外とそれに関しては「変人の方が普通の習慣に疑問を持ってるぶん、まともなことが言えるのでは…?」と思う一面もあるのでした。
「変人の方がまともぶってるおかしなことをつつける能力持ってるのでは」的なね…。
「重労働には甲斐がない」って言ってどんどん労働する人間がいなくなったらみんなどうするつもりなんだろう。みんなが優しいから世間が成り立っているってだけの話なのに。どんどんわがままな人たちが増えていくのはその辺の情報の誤りもあるんじゃないですかねえ…。

ところでね、その話の流れで言うのですが、缶拾いの人とか段ボール集めの人とかよく冷たい目で見られていますが、別に「人のいらんもんを持ってってくれて適当に自分のお金にしはるんならいいんじゃないのー?」て気がしますねえ。人はそこまでお金にしはる気ないからねえ。
確かに缶を持っていくのはいいけど一緒にしてる瓶を適当にほっぽらかして行っちゃう、とかなら問題なのですがー…。基本的には出してあるゴミはいらんもんですよね、的な。なら適当に持ってってもいいんじゃない?古紙回収とかも同じこと言うよ、私…。持ってってもらうと助かるものに関しては。
そしてうちの店に来てる缶集めの人は、缶集めの人と言いつつもひらってないですしね。「コネクション的」なもので「みんなにお願いされて」「持って行ってー」って言われて集めてはる人なので…。実はみんなに「譲られて」いるのです。
もはやこう言うとトリック的なものもあるのですが彼は断じて「拾ってない」のですよ。全部「もらってる」ものなの。本当に。
どうですか、これ。だいぶすごくないですか。
コネクションの使い方、的な…。これ、実はちょっとネタにしようとしてました、私…。

しかし、初山滋さんが「護美(ゴミ)溜まる」とか言う言葉残してるんですけどもー。
「今の時代そこまで描ける人いるー?」的な。
あの人のレベルで「護美」で「ゴミ」って言われてもねえ…。
もう昔の人どんだけ奥ゆかしいの、的な。
ええ、いつぞやカタツムリさんで見かけた川上澄生の画集をいつまでも根に持っていますとも…!
その時あんまり知らなかったから有名だけど知らない作家にいきなり二千六百円もな、って思った私をどついてやりたい。そのあとの私結構すぐに川上澄生にはまりましたとも…!あの時ちょちょっと画集をまくっていれば話はすぐに済んであれを買ったのに!!古本屋はたまにこう言う人生を試す真似をしはるからねえ…。

ところで、「この頃の作家」はすぐに「古本屋で俺の本買うな」とか「図書館で俺の本見つけるな」とか言うのですが。
その「古本屋や図書館とかで出会いをしても」よっぽど面白ければ「普通の本屋で普通に買うような付き合い続けるよ?」的なものはあるのです。
「それがわからないこと自体が既にその作家がダメだ」って言うことでしょうか…。
どんな出会いですらも「その先が続くことを期待しなければダメです」的な。
「目先の稼ぎ」で言うこと決めてちゃダメですよねー。そのたまたま「目の前にそれが入った人がすごい布教力の持ち主かもしれない」設定はありますしね。そんなこと言う人が目先のものしか目に入ってない可能性はありますよねー。たまたま出会ったものにそんなにお金はかけられない人は割と一定数いるのです。そう言う人を読者に巻き込むにはそれなりの説得力がいるのです、と言う簡単な話ですよね。
本当に魅力があれば新刊でも興味を続けられる力はあるはずですからねー。
むしろ古本屋で出会ったって言ってる人がすごい布教力持ってればそれは逆に「力」なはずなのです。
古本屋や図書館を全否定してると逆に力を削られますよね。と言う話。
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