流れて

日々の流れの中で私の内に生まれたもの。
言葉ややきもの、たくさんの思いを誰かに伝えたいと。

妻として

2006-08-28 23:16:25 | Weblog
雨模様の空の下
だまりこくって
歩いて
歩いて

夫婦という名のふたり

いちにち
絵を観たり
植木屋をのぞいたり
花の名をよんでみたり
ふたりだけにつうじる
ささやかな優越のなかで
快くさまよってみた


それは女にとって
ひどく魅惑的なことば
虫をおびきよせる
灯火のように・・・
そこからはじまる
さまざまな
不安の日々

「こうやって濡れて歩くのも
 気持ちがいい」

なんのことはない
そんなことばが
女の中で
とてつもなく
ふくらんでゆくのは

ことばをかわす必要もない日々が
ながすぎたせいでしょうか

古綿色の
雨雲のなかに
妻の
青空がひとつ