流れて

日々の流れの中で私の内に生まれたもの。
言葉ややきもの、たくさんの思いを誰かに伝えたいと。

死が

2006-11-30 23:25:32 | Weblog
 母がもう何日も生きられないと言われました。
悪性リンパ腫、そして老衰です。
91歳です。
お正月は迎えられないと言われて半月、もう一日中寝たままです。
熱いタオルで体を拭いても顔を拭いても起きてくれません。
こんなふうに穏やかに逝ってしまうのか、と・・・。
普通の生活のすぐ隣にこんなふうに当たり前に死が在るということが不思議な気がしています。結婚してからも主人の理解のおかげでずっと私の両親と同居していました。
 母も私も親離れも子離れもできないままとうとう見送るときがきてしまいました。
あと一ヶ月くらいと医者に言われて半月が過ぎた今母と私の濃密な時間がすぎていきます。病院に入院させることは念頭に無く、在宅ホスピスのお世話になっています。
 私に子供が授からなかったということは子供としての役目をまっとうしなさいという天の配剤かと覚悟しました。
 今年父の十三回忌を無事にすませてほっとしたのもつかのま。
9月までは週に3回デイサービスへ行くほど元気だったのに。
 思えばよく笑う明るい人でした。
何をしてあげても「ありがとう」と喜んでくれました。
母が私にくれたたくさんの「ありがとう」は私の宝物です。
 後悔の無い日々をもう少し母と過ごしたいと思います。
「おまえの思うようにしてあげたらいい」といってくれるやさしい主人と毎日のように来てくれる姉にも・・・私からありがとう。