伊敷索(ちはな)城跡1
【沖縄県指定跡】
伊敷索城跡は、白瀬川(しらせがわ)下流の断崖上にあって、珊瑚石灰岩の野面積みの石垣で囲われた三山分立時代〔南山・中山・北山〕に築かれたと言われるグスクです。
平地部分に接する正面の石垣の高さは平均2m、城壁は北東から南西へ直線的に積まれているのが特徴です。城は大きく一の郭は城内東側にあり、グスク全体の四分の一の面積を占めている西側の二の郭に開いている城門は、両側の石積みが雑石の野面積みとなっていることから木造の門であったことがうかがえます。一の郭跡に城の守り神としてイベが祭られているようですが、所在は不明です。伊敷索按司は後に子供たちを宇江城(うえぐしく)具志川(ぐしかわ)登武那覇(とんなは)の各城に配置して大勢力を誇ったと伝えられています。